電気工事士

【試験なし】認定電気工事従事者について【資格の詳細と申請の方法】

電気工事士には、一種・二種とは別に「認定電気工事従事者」が存在します。

認定電気工事従事者の資格は、第一種電気工事士の試験に合格すると速攻で取得することができます。加えて、実務経験・自家用電気工作物の工事に従事できるといったメリットにもなるため、持っておいて損なしです。

上記の深掘りします。

第一種電気工事士試験に合格していない人でも、認定講習を受講することで申請が可能となるためオススメです。就職にも有利になりますよ。

  認定電気工事従事者について【資格の詳細】

認定電気工事従事者について【資格の詳細】

認定電気工事従事者とは何かを確認しましょう。

結果からお話しすると”600ボルト以下の自家用電気工作物の工事”に従事することが資格です。第一種電気工事士の実務経験が完了するまでは認定がかなりおすすめですよ。

  認定電気工事従事者が就ける仕事の範囲

認定電気工事従事者になると次の仕事に就けるようになります。

  • 一般用電気工作物の工事
  • 600ボルト以下の自家用電気工作物の工事

『600ボルト以下の自家用電気工作物の工事に就けることに意味はあるのか?』と疑問を抱かれた方もいらっしゃるとは思いますが、意味はあります。

  第二種・第一種電気工事士との違いについて

第二種電気工事士の従事できる範囲は一般用電気工作物のみです。加えて第一種電気工事士は免状を交付するまでに5年間の実務経験を必要とします。

▷▷参照:第一種電気工事士の実務経験について

これが認定電気工事従事者の資格を取得する最大のメリットです。

第一種電気工事士の試験に合格した人であれば、すぐに申請して資格を取得することができます。

加えて、第一種電気工事士の実務経験にもなります。
つまり、認定電気工事従事者は実務経験を積める+自家用電気工作物の工事にも従事できるといった良さがあり、他の電気工事士との違いが存在します。

  認定電気工事従事者の認定講習

認定電気工事従事者の認定講習

認定電気工事従事者の認定講習についてです。

『免状を交付しているけど実務経験を積んでない人』であれば、認定講習を受講することで認定証を交付することができます。

  認定講習の詳細

認定講習の詳細についてまとめました。
詳細については「一般財団法人電気工事技術講習センター」の公式サイトでもチェックすることができます。

  • 申し込み期間
  • 申し込み方法
  • 講習時間と講習の科目
  • 受講料
  • 講習日と実施地域

これらをチェックしておきましょう。
1年に2度開かれているため、都合の合うタイミングで受講してください。

   講習の申し込み期間【2019年度】

  • 上期:4月1日(月)~4月19日(金)
  • 下期:10月下旬に案内開始

   講習の申し込み方法

申し込み方法は、ぜんぶで3つです。

  • インターネット申し込み
  • 申し込み書を郵送により請求しての申し込み
  • 申し込み書をダウンロードして郵送しての申し込み

3つのどれでも申し込みが可能です。
どれか1つ選択して申し込み期間内に完了させてくださいね。

▷▷講習の申し込み・ダウンロードはこちらをクリック

   講習時間と講習の科目

   講習時間

午前10時~午後5時(休憩:1時間)

   講習の科目
講習の科目 講習時間
配線器具並びに電気工事用の材料および工具 1時間30分
電気工事の施工法法 1時間30分
自家用電気工作物の検査方法 2時間
自家用電気工作物の保安に関する法令 1時間

   講習の受講料

  • 12,500円(税込み)※返金なし

   講習日と実施地域

※2019年度:上期実施

地方 都道府県 会場 実施日
北海道 北海道 札幌市 7月8日(月)
東北 宮城県 仙台市 7月22日(月)
関東 東京都 23区内 7月2日(火)
〃 〃 〃 7月3日(水)
〃 〃 〃 7月7日(日)
〃 〃 〃 7月8日(月)
〃 〃 〃 7月21日(日)
〃 神奈川県 横浜市 7月8日(月)
〃 〃 〃 7月9日(火)
中部 愛知県 名古屋市 7月21日(日)
〃 〃 〃 7月24日(水)
北陸 石川県 金沢市 7月23日(火)
近畿 大阪府 大阪市 7月3日(水)
〃 〃 〃 7月21日(日)
〃 〃 〃 7月25日(木)
中国 広島県 広島市 7月18日(木)
四国 香川県 高松市 7月9日(火)
九州 福岡県 福岡市 7月19日(金)
〃 〃 〃 7月30日(火)

  認定講習の受講に必要な受験資格

下記に当てはまる人は、資格を取得する際に講習を受講しなければいけません。

  • 第二種電気工事士免状を交付している方
  • 電気主任技術者免状を交付している方

また、これらの免状は講習の前日までに交付しておく必要があり、交付しておかないと講習を受講しても認定証が交付されないので注意してくださいね。

  認定電気工事従事者の申請方法

認定電気工事従事者の申請方法

認定電気工事従事者の申請方法についてです。
申請は全国各地にある「産業保安監督部」にて行います。

  申請時の認定基準について

認定電気工事従事者の認定基準は、ぜんぶで4通りです。

  • 第二種電気工事士免状の交付を受けており、二種で従事できる範囲の電気工事において3年以上の実務経験がある。もしくは認定講習を受講している
  • 第一種電気工事士試験に合格している
  • 電気主任技術者免状の交付を受けているまたは電気事業主任技術者において電気主任技術者免状の交付を受けている者
  • 電気事業主任技術者となった後に電気工作物の工事・維持および運用における実務経験を3年以上経験している、もしくは認定講習を受講している

   申請のみで認定証が交付される条件

上記の中でも次に該当する人は、講習を受講することなく申請することができます。

  • 第二種電気工事士の免状を交付した後、3年以上の実務経験を積んでいる人
  • 第一種電気工事士試験に合格している人
  • 電気主任技術者の免状を交付した後、3年以上の実務経験を積んでいる人

 申請から交付までの手続き

申請から交付までの手順は主に3つです。

  • 窓口にて申請書を印刷 or ダウンロード
  • 必要書類を揃えて窓口へ
  • 審査をクリアして交付完了

条件さえ揃っていれば申請は簡単です。
パパパッとみていきましょう。

   窓口にて申請書を印刷 or ダウンロード

認定電気工事従事者の窓口は全国各地にある「産業保安監督部」になります。

全国各地の産業保安監督部の窓口を下記にまとめます。
リンクをクリックすると、窓口のページに飛びますので申請書を印刷するかダウンロードして記入してくださいね。

札幌市 北海道産業保安監督部
釧路市 釧路産業保安監督署
仙台市 関東東北産業保安監督部  東北支部
さいたま市 関東東北産業保安監督部
富山市 北陸産業保安監督部
名古屋市 中部近畿産業保安監督部
大阪市 中部近畿産業保安監督部 近畿支部
広島市 中国四国産業保安監督部
高松市 中国四国産業保安監督部  四国支部
福岡市 九州産業保安監督部
那覇市 那覇産業保安監督事務所

   必要書類を揃えて窓口へ

申請に必要な書類は下記のとおりです。

  • 電気工事士法第4条の2第4項の認定申請書
  • 認定電気工事従事者認定証交付申請書
  • 収入印紙(手数料):4,700円
  • 住民票(発行してから3か月以内のもの)
  • 写真(縦4cm,横3cm)
  • 返信用封筒(認定証8.5cm×6.5cmの入るもの・切手不要)

加えて、認定証に添付する書類が必要ですが、これは条件が異なります。

   第一種電気工事士に試験合格している人
  • 第一種電気工事士試験  合格証書の写し
   第二種電気工事士免状取得後、実務経験を3年以上積んでいる人
  • 第二種電気工事士免状(電気工事士免状含む)の写し
  • 実務経験証明書
   電気主任技術者免状取得後、実務経験を3年以上積んでいる人
  • 電気主任技術者免状(電気事業主任技術者を含む)の写し
  • 実務経験証明書
   第二種電気工事士免状または電気主任技術者免状取得後、認定講習を修了した人
  • 第二種電気工事士免状(電気工事士免状含む)の写し又は電気主任技術者免状(電気事業主任技術者を含む)の写し
  • 認定講習修了書または修了書の記載事項を証明する書類

   審査をクリアして交付完了

手続きが完了したら交付されるのを待つだけです。
早くて2・3日、地域によっては2~3週間かかるところもあります。

  認定電気工事従事者の資格は更新なし

認定電気工事従事者の資格は更新なし

資格更新はありません。

認定電気従事者の資格は、1度申請が完了したらそのままでOKです。講習などもないので、手間としては申請だけになりますね。

ただ、紛失や結婚などの名前変更については手続きがあるため、注意してください。

   再交付する際の詳細

再交付の申請をする際の手続きは次のとおりです。

   再交付するタイミング
  • 認定証を紛失してしまった
  • 認定証をかなり汚してしまった
  • 認定証を損じてしまった
   再交付申請時に必要な準備物
  • 再交付申請書
  • 収入印紙(手数料):2,400円
  • 交付した認定証(紛失した場合はなし)
  • 写真(縦4cm,横3cm):2枚
  • 返信用封筒(切手不要・返送先記入)
   再交付申請書の提出先

認定証を交付する際に申請した産業保安監督部

   その他変更時の詳細

結婚などによって名前が変わった場合は”書換え申請”を行います。

   書換え申請をするタイミング
  • 名前が変わった
   書換え時に必要な準備物
  • 書換え申請書
  • 収入印紙(手数料):1,650円
  • 名前が変更したことの証明書(戸籍抄本等)
  • 交付した認定証
  • 返信用封筒(切手不要・返送先記入)
   書換え申請の提出先

認定証を交付する際に申請した産業保安監督部

  補足:履歴書に書く際の注意点

補足:履歴書に書く際の注意点

認定電気工事従事者の認定証が交付されたら、履歴書に記入することができます。

ただ、”第二種電気工事士”か”第一種電気工事士”を取得しているかで履歴書への書き方が違うので注意が必要です。

  第二種電気工事士免状を取得している場合

第二種電気工事士免状を取得し、かつ3年間の実務経験を満了して認定証を交付しているのであれば「認定電気工事従事者認定証取得」と記載しておきましょう。

企業にとって、600ボルト以下の自家用電気工作物の工事に従事できることは非常に有利になるため、就職・転職する際に有利に働きます。

  第一種電気工事士試験に合格している場合

第一種電気工事士の場合は、実務経験を5年以上積んでいないと「第一種電気工事士取得」と履歴書に書くことはできません。

しかし、第一種電気工事士の試験に合格していることは履歴書に書きたいのも事実です。

第一種電気工事士の試験に合格すると認定電気工事従事者の認定証は実務経験なしにセットで申請できるので、これを利用して履歴書に記入します。

履歴書の方には、「認定電気工事従事者認定証取得【第一種電気工事士試験合格】」というように記入します。

第一種電気工事士は、電気工事士の中でトップクラスの資格なので試験合格について履歴書に記入しておくだけでも非常に有利になるため、記入は必須ですよ。

  さいごに

認定電気工事士従事者の資格は、第二種電気工事士だけよりも従事できる工事の幅が広がります。

第一種電気工事士の実務経験としても認められています。

また、就職や転職など、電気工事士の仕事に就く際に自分をアピールすることもできるのでオトクです。申請条件を満たしているのであれば、第一種電気工事士の免状を取得している方以外は、絶対に取得しておくことをオススメします。

ABOUT ME
ワタル
電気科新卒→大手電力グループ会社に就職→2019年1月退職→ブログ立ち上げ→Webライターとしても活動中。【保有資格】第二種・第一種電気工事士、電験三種、エネルギー管理士(電気分野)、消防設備士乙6 他…
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