電気工事士

【重要】第一種と第二種電気工事士の違いについて【全部で6つ】

電気工事士には第一種と第二種電気工事士があります。
ただ、初めて受験する人にとって2つの資格がどんなものかピンと来ないですよね。

「第一種電気工事士の方が上位の資格ぐらいしか分からない」

こういった方がほとんどだと思います。
そこで今回は「第一種と第二種電気工事士の違い」を徹底解説していきます。

結論から先にお話しすると主な違いは6つあります。総合した答えとしては「第一種:二種よりも優れてるが難しい」「第二種:一種よりも劣っているが取りやすい」といった感じです。第二種電気工事士から始めましょう。

上記を深掘りします。
ちなみに、会社員時代に電気工事士の人とは関わったりもしています。電工一種と電工二種も取得しているので経験を活かして記事にまとめていきます。

「仕事」「試験」の2つの観点から見ていきましょう。
しばらくお付合いください。

 【仕事編】第一種と第二種電気工事士の違いについて

【仕事編】第一種と第二種電気工事士の違いについて

第一種と第二種電気工事士の違いを仕事の観点から見てみましょう。
結果からお話しすると、3つほどの違いがあります。

  • 従事できる仕事の内容での違い
  • 給料や年収・手当での違い
  • 求人数や就職・転職での違い

上記の3つです。
サクッと見ていきましょう。

  従事できる仕事内容での違い

従事できる仕事内容での違い

まず第1に「仕事に従事できる電圧の範囲」が違います。
上記の画像にあるとおり、第一種電気工事士の方が扱える電圧が広く、従事できる仕事の範囲が広がります。

電気工作物の種類については次の画像を参考にしてください。

電気工作物の種類
  • 第二種電気工事士:一般用電気工作物のみ
  • 第一種電気工事士:一般用電気工作物+自家用電気工作物

仕事の範囲をまとめるとこんな感じです。
「第一種電気工事士は第二種よりも就ける仕事の幅が広い」とだけ覚えて頂けたらOKです。他の違いについても見ていきましょう。

  給料や年収・手当での違い

次に給料や年収・手当での違いについてです。
これも結果からお話しすると、第一種電気工事士の方が高くなります。第二種との大きな違いとしては「資格手当」にあります。

資格手当は「基本給と別に貰える手当」です。
第二種と第一種電気工事士とでは貰える金額が大きく異なります。

  • 第二種電気工事士:月2,000円程度
    ⇒1年:24,000円,40年:960,000円
  • 第一種電気工事士:月5,000円程度
    ⇒1年:60,000円,40年:2,400,000円

ざっくりとこのぐらいです。
あまり大きな差に感じないかもですが、「資格を取得しているだけで貰える手当」になるのでこの差は明らかに大きいです。

第一種電気工事士の資格を有していると、1年間で36,000円程度の手当の差が生じます。働く年数の40年程度で換算すると144万円の差額です。

このように、資格手当に関しても違いの1つと言えますね。

  求人数や就職・転職での違い

求人数や就職・転職での違い

ほとんどの求人にはこのように記載されています。
続いて、求人数なんかも一緒にチェックしていきましょう。

  • 第二種電気工事士:297件
  • 第一種電気工事士:156件

大手求人サイトで確認したところ次のような結果が得られました。
一見、第一種電気工事士の方が求人が少なく感じますが、第一種の場合「第二種電気工事士+第一種電気工事士」といった考え方になるので就ける仕事は多くなります。

また、就職や転職にも有利に働くことが多いです。
求人の中には、どうしても良い会社と悪い会社が存在するので、判断材料を増やすといった意味でも第一種電気工事士は二種より優れていると言えます。

▷▷関連:電気工事士の案件に強い求人サイト

以上が仕事の面からの違いになります。
第一種の方が、上位の資格になるため第二種電気工事士よりも待遇の良いです。

ただ、高圧などの作業は危険も大きく伴うので大変なところもあります。資格手当だけを目当てにして取得し、仕事は低圧の仕事に従事するというのも働き方の1つです。自分にあった働き方を見つけてくださいね。

 【試験編】第一種と第二種電気工事士の違いについて

【試験編】第一種と第二種電気工事士の違いについて

続いて、試験の観点からそれぞれの違いを見ていきましょう。
3つの観点から違いを見ていきたいと思います。

  • 合格率【難易度】の違い
  • 筆記試験での違い
  • 技能試験での違い

先にネタバレすると、第一種電気工事士の方が難しいです。
どのくらい難しくなるのか、どのように違いが出るのかをここでは見ていきましょう。

  合格率【難易度】の違い

合格率【難易度】の違い

第一種と第二種電気工事士では、難易度の差が歴然としています。
上記にもあるとおり、第一種電気工事士の方が合格率の方が低く、難しい試験になっています。

二種が合格率約50%なのに対して、一種は約36%程度です。
試験範囲が広がり、問題1問1問の難易度も上昇しているのが合格率の低さに繋がっているというわけです。

  補足:試験全体から見て難しい訳ではない

ここで1つ補足です。
第一種電気工事士は「第二種電気工事士より難易度が高い」というだけであって「電気全体の資格」の中では難しい試験に入りません。

こちらをご覧ください。

電気全体の資格

この表は「電気工事士試験」に加えて「電験三種」と呼ばれる試験の合格率を比較したグラフになります。

表を見て分かるとおり、電験三種は合格率が10%よりも低いです。実は、電気工事士試験の次に取ることの多い資格は「電験三種」になります。

つまり、こういった資格と比較すると第一種電気工事士も取得しやすい資格の1つと言えることができます。諦めずに挑戦してくださいね。

  筆記試験での違い

次に筆記試験での違いを見ていきましょう。

  • 計算問題
  • 文章問題

比較するのは、この2種類の問題です。

   計算問題での違い

第二種電気工事士
第二種電気工事士 計算問題
第一種電気工事士
第一種電気工事士 計算問題

※引用:電気技術者試験センター

上記が2つの試験の計算問題例です。
第一種電気工事士の方が問題が難しく、計算を解きにくいことが分かります。

公式も複数のものを用いることがあるので覚える数も今まで以上に増やさなければいけません。

ただ、内容としては二種の延長線上にあります。
「新しいものを覚える」というよりかは「今ある知識の引き出しを増やす」といった感覚なのでそこまで時間が掛かることもありません。

   文章問題での違い

第二種電気工事士
第二種電気工事士 文章問題
第一種電気工事士
第一種電気工事士 文章問題

上記が文章問題での違いになります。
第一種電気工事士になると、高圧機器に携わることが多くなるので問われる問題も「高圧機器」についてのことが多いです。

そういった面で、第二種電気工事士よりも覚えなければいけない幅が増え、難易度の上昇に繋がっているといえるでしょう。

  技能試験での違い

続いて技能試験での違いを見ていきましょう。

  • 施工内容の違い
  • 使う電線の違い

チェックするのは、この2項目です。

   施工内容の違い

第二種電気工事士
第二種電気工事士 施工内容
第一種電気工事士
第一種電気工事士 施工内容

上記はそれぞれの試験で登場する候補問題No.1の複線図になります。

施工内容の違いとしては単純で、第一種電気工事士の方が施工内容も増えて、複線図も第二種より複雑になります。

そのため、対策がものすごく重要になっていきます。
ただ、施工時間も増えるので、合格率としては筆記試験よりも技能試験の方が高いことの方が多いです。

「第一種は施工内容が増える」とだけ覚えていただけたらOKです。

   使う電線の違い

第二種電気工事士
  • VVF1.6×2芯
  • VVF1.6×3芯
  • VVF2.0×2芯
  • IV1.6
第一種電気工事士
  • VVF1.6×2芯
  • VVF1.6×3芯
  • VVF2.0×2芯
  • VVF2.0×3芯
  • IV1.6
  • IV5.5
  • CVVケーブル
  • KIP
  • VVRケーブル

第一種電気工事士は二種の材料に加えて、赤字で加えた材料が追加されます。

より線であったり、太いケーブルになるので剥くのが難しくなるので時間も掛かることが多いです。そういった点で時間がかかるので厄介になります。

こういった使う電線の種類も一種の方が二種よりも多いです。

▷▷参考:第二種電気工事士の使用材料
▷▷参考:第一種電気工事士の使用材料

 【補足】初めての方は第二種電気工事士から始めよう

【補足】初めての方は第二種電気工事士から始めよう

「最初に受験するならどの資格からが良いですか?」

この質問の答えは間違いなく「第二種電気工事士」です。

第二種電気工事士は、電気に携わる人のほとんどが取得している資格であり、最初に受験する試験でもあります。そのため、難易度も初心者向けですし、就職や転職にも有利に働く資格になります。

上記のとおりです。
実際に、管理人も第二種電気工事士から受験して取得しています。

資格取得の経緯をリストにしてみました。

  • 1.第二種電気工事士を取得
  • 2.第一種電気工事士を取得
  • 3.電験三種を取得
  • 4.エネルギー管理士【電気分野】を取得

ざっくりとこんな感じです。
ただ、管理人の場合は特別珍しい経緯でもないです。「第一種電気工事士」を取得せずに「電験三種」に挑戦する人はいますが、ほとんどの人がこのような経歴になります。

その中でも揺るがないのが「第二種電気工事士」です。
第一種と第二種電気工事士を同時受験する人はたまに見かけますが、それでも最初に第二種電気工事士を受験していることに変わりはありません。

そのくらい、敷居が低くて入りやすいのが「第二種電気工事士」になります。

「初めて電気の資格を挑戦する人」は第二種からスタートしていきましょう。

  さいごに

この記事の内容をまとめて終了です。

この記事のまとめ
  1. 従事できる仕事の内容
    ⇒第一種電気工事士の方が広い
  2. 給料や年収・資格手当
    ⇒第一種電気工事士の方が約3,000円高い
  3. 求人数や就職・転職
    ⇒第一種の方が仕事の幅が広い
  4. 合格率【難易度】
    ⇒第一種の方が難しい。全体で見ると簡単な部類。
  5. 筆記試験【計算問題】
    ⇒第一種になると扱う公式が増える
  6. 筆記試験【文章問題】
    ⇒第一種になると高圧の分野が加わる
  7. 技能試験【施工内容】
    ⇒第一種の方が複雑な結線になる
  8. 技能試験【使う電線の種類】
    ⇒第一種になると増えるので厄介
  9. 【結論】第二種電気工事士から受験すべし

いかがでしたか?
第一種と第二種の違いについて少しでもお分かりいただけたら幸いです。

資格の勉強方法や対策は他の記事でも紹介していますので、よろしければご覧ください。それでは、他の記事でお会いしましょう!

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鏡花
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『10年後も残る電気の仕事』をテーマに情報を発信中!|保有資格:電工一種・二種、電験三種、エネルギー管理士(電気)etc...
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