電験三種-勉強法

【電験三種】電力の効率的な勉強法と出題傾向、出題例について

電験三種の電力ですが、つい数年前くらいまでは「電力が1番合格しやすい科目だ」なんてことを言われていました。実際に合格率も1番高かったです。

結論から言っておくと「電力は難易度が高い」です。

管理人は、電力に対してかなり苦手意識を持っています。最後まで残った科目であり、何よりどれだけ勉強しても合格できる自信が少しも湧かなかったためです。電力コンプレックスかもしれませんね。

7~8年前の過去問と今の過去問を見比べていただければ分かりますが、難易度が全然違います。

それもそのはず。
電力や機械は、「範囲が広いため難易度の調整がしやすい科目」です。

理論や法規は「公式や法律が変わらない限り問題の根本が変わらない」特徴がありますが、電力や機械の問題は柔軟に難易度調整してきますね。

そのため、対策をしっかり練っていないと永遠に合格できません。

今回は「電力の合格率を上げる勉強法」を紹介していきます。

本記事の内容
  • 前半:電力の過去問題と出題傾向
  • 後半:電力の勉強方法とポイント

ざっくりとこんな感じです。
3~5分で確認できるので、さっそく見ていきましょう。

  電力の出題例と特徴について

電力の出題例と特徴について

電験三種の電力は、次の範囲の中から出題されます。

  • 発電所の設計及び運転
  • 変電所の設計及び運転
  • 送配電の設計及び運転
  • 電気材料

他の科目と違って「計算問題と文章問題がバランス良く出題される」といった特徴がありあます。

それでは、実際に出題された問題を見ていきましょう。

  過去に出題された電力の問題

電気技術者試験センターにて掲載されている平成30年度(2018年度)の問題を引用しています。

   発電所の設計及び運転

発電所の設計及び運転

   変電所の設計及び運転

変電所の設計及び運転

   送配電の設計及び運用

送配電の設計及び運用

   電気材料

電力の出題例と特徴について

  過去問題から分かる電力の特徴

最近の電力は少しだけ計算問題が少なくなりました。

数年前までの電力では「文章問題:計算問題=4:6」ぐらいだったのが、ここ数年では「文章問題:計算問題=6:4」へと変化しています。

これが抑えておきたい特徴の1つです。
そしてもう1つ抑えておきたい特徴があります。それが「1問を解くのに必要な知識が増えた」ということです。

一言で表すなら「性格の悪い問題が増えた」ということですね。

例えば、火力発電の問題を例に出すと、今ままでの問題を解くのに必要な知識量は次の分だけでした。

  • 火力発電のサイクル
  • 火力発電にて用いる公式

この2つです。
これを平成30年度の問題と見比べてみます。

  • 衝動タービンについて
  • 調速装置について
  • ターニング装置について
  • 反動タービンについて
  • 非常調速装置について

この5つの知識が必要です。

これを問題で出されたとしても、大体2択が残り「あれ、これどっちも正解に感じる」といったことが良く起こります。

その結果、2択を間違えて点数を落とすといったことが多いです。

このように、電力は「計算問題と文章問題の出題率の調整が非常にしやすい」ため、多くの受験者にとっては1つの試練になっています。

特に、文章問題をいかに攻略するかが最も重要ですね。

  電力の出題傾向について

電力の出題傾向について

電力の出題範囲は次のとおりです。

  • 発電所の設計及び運転
  • 変電所の設計及び運転
  • 送配電の設計及び運用
  • 電気材料

この4項目を更に細かく見ていきましょう。

  電力  各問題の出題率と傾向

各項目の10年間の出題傾向をまとめると次のようになりました。

電力 10年間の出題傾向
電力 出題傾向のグラフ

  出題傾向から分かる電力の特徴

グラフから各項目の出題率を見てみます。

  • 発電所の設計及び運転:34%
  • 変電所の設計及び運転:14%
  • 送配電の設計及び運転:45%
  • 電気材料:6%

注目したいのは「発電」「送配電」の分野です。

この2項目を完璧に攻略すると約8割の点数を獲得することができます。優先して勉強するようにしてくださいね。

ちなみに「送配電」の分野は毎年5~6問出題されます。

第2種・第1種電気工事士でも登場している分野なので発電分野よりも勉強しやすいです。まずは送配電分野から勉強すると少しだけ気持ちが楽になります。

各項目の優先順位を下記にまとめてみます。

  1. 送電
  2. 配電
  3. 汽力発電
  4. 原子力・新エネルギー発電
  5. 水力発電

こんな感じですね。

上記5項目を攻略すると全体の8割の点数を獲得できるので、勉強する際の参考にしてみてください。

   出題率の高い問題は要チェック

電力の中には「ほぼ毎年出題されている問題」があります。

出題率の高い問題については要チェックです。
各項目ごとに出題率の高い問題についてまとめたので見ていきましょう。

チェックポイント! ”電力編”
  • 汽力発電:出力電力量・熱効率
    ⇒過去7年間出題。ほぼB問題にて出題
  • 新エネルギー発電:発電方式の概要
    ⇒過去6年間出題。そのほとんどがA問題。
  • 送電:電圧降下・送電電力・線路損失
    ⇒過去10年間出題。1回で2問出題される年も。
  • 電気材料:磁性・絶縁・導電材料
    ⇒過去10年間出題。A問題の終盤にて出題。

電力は、範囲が広いため、毎年出題されている問題は2問しかありませんでした。

それでも、上記の記している4項目を攻略することは少しでも点数を上げることにつながるので頑張ってみましょう。

   見たことのない問題が4問出る科目

電力の性悪ポイントはもう1つあります。

「見たことのないような問題が3~4問出題される」

これは、ここ数年に良く見られる傾向です。
平成30年度の場合を見てみましょう。

  • 調整池式発電所
  • 風力発電所の出力計算
  • 変圧器の保守
  • 多導体方式の特徴

この4問ですね。
同じ感じで、29年度の問題を見てみます。

  • 水力発電全体の概要
  • キャビテーションの派生
  • 大気汚染防止対策

「これも三種で出るんだ…」っていうような問題が出題されます。

これは管理人の目線からですが「電験二種」で出題されるような問題が紛れていることも時折ありますね。

このようなことからも「電力が1番合格しやすい科目」といった考えは捨てておいた方が良いと言えますね。

  電力の効率的な勉強法【3つのポイント】

電力の効率的な勉強法【3つのポイント】

「電力」の効率的な勉強法についてです。

結論からお話しすると、ポイントは3つあります。

  • 送配電⇒発電の順番で勉強する
  • 広く浅くから始める
  • 落とさない問題を決める

サクッと見ていきましょう。

  送配電⇒発電の順番で勉強する

多くの受験者は「発電分野」から勉強します。
理由は凄く単純なはずです。「参考書を開いて最初に載っている内容が水力発電だから」です。

ただ、これはあまりオススメしません。

発電分野は手を付け始めるとかなり深いところまで勉強したくなってしまいます。その結果、他の分野に手を付けるのが遅くなりがちです。出題率が1番高いのは「送配電」なのでまずは、そこから攻略していきましょう。

参考書を最初から始める理由はありません。

まずは、過去の試験で少し勉強しているであろう分野から手を付け始めたほうが、モチベーションも続きやすいのでオススメですよ。

  1. 送電
  2. 配電
  3. 汽力発電
  4. 原子力・新エネルギー発電
  5. 水力発電
  6. 変電所の設計及び運転
  7. 電気材料

上記が出題率の高い順番になります。
基本的な勉強の進め方は、理論と同じような形でOKです。

▷▷関連:理論の効率的な勉強方法と出題傾向

  広く浅くから始める

「電力ってどこまで勉強したら良いんですか?」

その答えはありません。
範囲が広いため、各分野において「ここまで勉強して入れば大丈夫」と言い切ることは不可能です。

ただ、1つの項目に固執してしまうとその分野ばかり勉強して、他の分野に時間を費やせないなんてことになるのも事実です。

  • 発電分野の概要・計算・現象
  • 送配電の概要・計算・現象
  • 電気材料の概要

覚えることばかりです。
そのため、勉強すればするほど不安が強くなることが多いですが、どこかで必ず妥協しましょう。

  • 合格できる自信がないのに?
  • 分からないことだらけなのに?

こういった気持ちが沸くのは分かります。
ただ、実体験からも言いますが、まずは「電力の全分野」を触ってみることの方が大切です。

「広く浅くを少しずつ深くする」

電力を勉強するうえで必ず忘れないでくださいね。

  落とさない問題を決める

簡単に言えば、「自分の得意問題」を見つけることです。

  • 水力発電の計算問題
  • 火力発電の計算問題
  • 電気材料の選択問題
  • 原子力発電所のエネルギー計算
  • 送配電の計算問題

この5分野は「点数の稼ぎやすい問題」が多いです。

計算問題もいくつかのパターンから出題されることが多いため、応用が効きやすく、また、結構な頻度で出題される問題です。

電力では、こういった問題をどれだけ正解できるかが大切になります。

冒頭でも触れた通り、見たことのないような問題が3~4問出題されます。そのため、残りの80点をいかに落とさないかに注目したほうが良いです。80点側の問題を多く落とすと合格が厳しくなります。

そのため、電力を勉強していく中で「これはいつも通りに解けば間違えることのない問題だ」と自信を持って言える問題を必ず見つけておきましょう。

  さいごに

攻略ポイント! ”電力編”
  1. 計算問題と文章問題は4:6
  2. 文章問題が多い=覚えることが多い
  3. 発電+送配電=約8割の点数
  4. 送電部門を必ず攻略する
  5. 出題率の高い問題を狙う
  6. 「何この問題…」が4問出題
  7. 水力発電を最初に解く道理なし
  8. 「広く・浅く」から始める
  9. 得意な問題を3つ以上見つける

電力は、とにかく出題範囲が広いです。

「何この問題?見たことないんだけど」ってことになると、先入観もあってか自信を持って解くことができなくなります。

とにかく色々な項目を触っておくことが大切です。

電力は、試験時間が余りがちになるため、少しでも知っておくと悩むことができます。問題に少しでも喰らいついていきましょう。

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鏡花
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『10年後も残る電気の仕事』をテーマに情報を発信中!|保有資格:電工一種・二種、電験三種、エネルギー管理士(電気)etc...
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