電験三種の勉強頑張っていますか?
この記事は、電験三種の勉強の息抜きに読んでくださいね。
皆さん、こんにちは!
このサイトを運営している鏡花です。
今回は、電験三種の勉強に励んでいる皆さんに向けて「電験三種合格体験記」を載せたいと思います。
というのも、私も受験していた時に合格体験記を読んで少しでもモチベーションを上げようと頑張りました。その結果、気づいてしまったんです…。
1年で電験三種に合格している人多くない?
初めに言っておくと、私は電験三種の取得までに3年掛かりました。振り返るともっとこうしておけば良かった部分なんて数え切れないほど思い浮かびます。
そんな私がとても馬鹿に感じてしまうほどネット上で載せられている合格体験記の数々は凄い努力にまみれています。
そんな努力は、僕には出来ませんでした。
平日3時間。休日6時間以上の勉強?
無理です。僕の限界は平日2時間、休日3時間です。
それも毎日勉強漬けとかしていません。
だからこそ、電験三種に合格するまでに3年掛かってしまいました。
だからこそ、管理人のような合格体験記を目にしていただくことで「あ、意外と普通の人でも合格することができているんだな」と自信を持ってください。
私が合格体験記を載せるのはそのためです。
1人くらい1発合格じゃない合格体験記を載せても罰は当たらないですよね。
ただ、この体験記の方法を100%マネするのはオススメしませんよ?
良いと感じる部分だけマネしてください。さっそく、見ていきましょう。
電験三種を受験した筆者のスペック
まずは、電験三種に合格した管理人のスペックを紹介します。
結果からお話しすると、「どこにでもいる普通の技術者」といった感じです。特別凄い高校や大学を卒業したりはしていません。
工業高校電気科卒業
私は、工業高校の電気科を卒業しています。
電気科に通っていたため、電験三種を受験するにしても日頃の授業が基礎を固める良い機会になったので、非常に環境に恵まれていました。
当時は、授業終了後、直行直帰でゲーム漬けの生活を送っていました。本当はプログラマーを目指していたのは内緒です。
県内の電気会社に就職
卒業後、電気会社に就職し「電験三種」と「エネルギー管理士」を取得しました。
卒業して強く感じたのは1つだけです。
「仕事と試験勉強の両立は凄く大変」
これですね。
学生の頃だと学業に励んでいたとはいえ、勉強する時間って自分のやる気に比例して産み出せるものだったのに対し、仕事に就くと勉強したくても出来ない。睡眠時間を削って勉強する時間を作り出す必要があります。
筆者は睡眠欲に非常に忠実なので、朝1時間・就寝前の1時間しか勉強はしません。その結果、合格までに3年の歳月を要しました。
電験三種取得までにかかった歳月
冒頭で少しだけ触れましたが、電験三種合格までに3年かかりました。
細かな内訳を見ていきましょう。
1年目 | 0科目 |
---|---|
2年目 | 理論・機械・法規 |
3年目 | 電力 |
今こうして振り返ってみると「もっと頑張れば良かったなぁ~」って思える部分もあります。
しかし、0科目合格の年もあったことで完璧な不合格を経験したので今では良い経験になったなとも感じています。笑い話としてのネタにも使えるので。
惨敗した0科目合格からのスタート
私が電験三種を初めて受験したのは高校2年生の時です。
「放課後時間があったから」
受験する理由はただこれだけでした。
やる気も沸くことなく先生の話はなんとなくで聞く生活を送り、自宅でも試験勉強なんて1度もしたことがありません。そんな状態で1年目の秋受験しました。
圧倒的敗北。
正直なところ、この時は電験三種を限りなく舐めていました。問題に対してここまで難しいと人生で初めて経験したのはこの日です。
全科目半分以上意味不明でした。考察したものも8割外れ、機械とか訳が分からなすぎて計算問題は自作のあみだくじで解答したりもしましたね。(マネ厳禁)
周りを見渡せば、科目合格している同年代が居たので、1科目も合格していない自分に対してショックを受けたのを覚えています。(自業自得)
電力は合格しやすい科目は嘘です
「電力は合格しやすい科目」
これを耳にしたことがある人いませんか?
結果からお答えすると答えは「No」です。電力が合格しやすい科目は5年くらい前に終わりを迎えました。
今では問題内容も少し変わってきています。
管理人は、それに気づかず電力の勉強を怠っていました。「過去問で80点~90点」を安定して取れていたためです。
その結果、3科目合格して電力だけが残りました。
1番自信があった科目が不合格になったのでショックは大きかったです。
結論として「合格しやすい科目」はデータでしかありません。難しさなんて実際に受験してみないと分からないです。
こんな管理人を反面教師にして、皆さんは勉強を怠ることがないようにしてくださいね。
電験三種の勉強時間と勉強法
私が電験三種を合格するまでの勉強時間・勉強法を公開したいと思います。
他の体験記を載せられている偉大な方達と違って、1発合格もできていませんし、勉強法もそこまで凝っていません。
反面教師にすることで、自信に繋げるために読んでください。
電験三種の勉強時間
電験三種の勉強時間は平均して1000時間として表現されることが多いです。ただ、僕自身は約500時間ぐらいで合格することができました。
- 4科目受験時【3科目合格】
⇒1日2時間を5ヶ月間毎日 - 1科目受験時【試験合格】
⇒1日2時間を週4日ペース
勉強時間としてはざっくりとこんな感じです。
毎日、「起床後の1時間」と「就寝前の1時間」を勉強に費やすといった生活を送っていました。(すみません…。少しサボった時もあります。)
加えて、休日なんかは少し多めに勉強するといった感じです。
あとは、試験合格する時には社会人として働いていたので、仕事と勉強の両立がもの凄く面倒くさかったですね。
各科目ごとに勉強時間を見てみましょう。
※理論値で語っていますが、多少勉強時間が増えたりしたこともありました。
理論
理論は、毎週月曜日の就寝前1時間と翌日の朝30分、金曜日の朝30分に勉強していました。就寝前に勉強したことと翌日の朝に行うことで、間に余分な作業もないし勉強への抵抗もなかったので実践しやすかったです。
金曜日の朝30分に勉強するのは、「エビングハウスの忘却曲線」を参考にしました。
電力
電力も理論と同じような感覚で、毎週火曜日就寝前1時間、翌日の朝30分、土曜日の朝30分間で勉強をしました。
機械
他と同様、毎週水曜日就寝前1時間、翌日の朝30分、日曜日の朝30分間で勉強しました。
ただ、管理人は電気系の工業高校に通っていたのでこのペースで間に合いましたが、1から機械を勉強するといった方はもう少し増やした方が良いと思います。
そのくらい、機械科目は難しいです。
範囲も広く、始めのうちは1問理解するのにも30分くらい掛かったりするので2時間~3時間くらいは勉強時間を設けたいですね。
徐々に実力が付いてきたと感じれば他の科目の様子も見ながら、勉強時間を調整していくといった方法を取りましょう。
法規
法規は、毎朝30分間勉強してました。
暗記科目なので毎日コツコツ覚えていくことが本当に重要です。
ポイントを抑えながら覚えていくと点数にも繋がりやすいので「1日1問題を理解する」ぐらいの感覚で進めていけば5ヶ月間で合格ラインには持っていけます。
短期間よりも長期間の勉強が非常にオススメです。
過去問
過去問は休日の時を利用して使用しました。
知識をインプットしたらアウトプットしたくなるので、そういった際に非常に役立ちましたね。
ただ、制限時間を設けないと甘えてしまうので90分をタイムリミットにした過去問は解いていました。
あとは、解きすぎると「解答を覚えてしまう」のが厄介でしたね。
その結果、何問かは「理解したつもりになっている」問題があったので、そこだけ注意が必要になります。
電験三種の勉強方法
私が電験三種の勉強法で意識したことは3つあります。
- 基礎を徹底させること
- すぐに答えを見ない。考える
- 間違えたところを徹底して解き直す
これだけです。凄くシンプルですね。
電験三種は、知識の応用力を試してくる問題を非常に多く出題してきます。
そのため、基礎を理解していないと解くことはできません。公式を暗記しかしていないのでは、思い出せないときにその問題を解けなくなってしまいます。
つまり、今以上に理解を深める必要があった訳です。
ただ、これが思った以上に難しいんですよね。
過去問が模擬試験なのは1回目だけです。2回目からは解答を覚えてしまっているので「理解したつもり」になりがちですが実際は違います。合格点を取っても不安が拭えないのはこのためです。
上記が難しさの答えになります。
だからこそ、「分からない問題の理解」に徹底することを心がけましょう。
- 間違えた問題を考え直す
- 間違えた問題の類似した問題をひたすら解く
- 間違えた問題のワンランク上の問題に挑戦する
順序としてはこんな感じで大丈夫です。
とにかく、ダメなのは「解答を書き写して理解したつもりになる」ことです。
「基礎を理解して問題を解く。分からない問題を理解する」
これが勉強法で1番大切なことです。
この意識を土台にして、各科目の対策を練るようにしてくださいね。
▷▷関連:理論の効率的な勉強法
▷▷関連:電力の効率的な勉強法
▷▷関連:機械の効率的な勉強法
▷▷関連:法規の効率的な勉強法
電験三種に使用した参考書と問題集
私が電験三種に使用した参考書と問題集は合計で3冊です。
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この3冊を使用しました。
4科目収録されている参考書は、管理人と同じように「電気系の学校・企業で勉強する環境が整っている人」にオススメです。
それ以外の人にはちょっと難しく感じると思います。
特に、電験三種を初めて受験する or 独学で勉強している人には、もう少し解説して欲しいと思うことが多いはずです。
そういった方は「各科目が収録されている参考書」を選んでください。
ただ、過去問と併用する参考書としては超便利です。
自分に足りない新しい知識を参考書に直接書き込むことでより詳しい参考書を作り上げることができますし、深いところまで理解することができます。
あと、これは結果論ですが、勉強のモチベーションが続きます。
各科目収録の参考書は、詳しく書かれているかもですが分厚いです。4科目分の参考書を1周するのにも時間が掛かりますが70%の内容は忘れています。4科目一括収録は1周に時間が掛からないので勉強が進みやすいです。
加えて「お金が掛からない」のも魅力ですね。
「参考書で最低限の土台を固めて問題集で幅を広げる」
超シンプルですがこれが1番確実です。
法規については参考書1冊で不十分だったので「技術基準の解釈」を購入しました。この1冊で法規の暗記部門は困らなくなるので最強です。
参考書に困っている方の参考になれば幸いです。
問題集は注意してください。ここで載せている参考書は2014年分までしか掲載されていないので今だと他の問題集の方が良いかもしれません。自分にあった問題集を必ず見つけてくださいね。
▷▷関連:おすすめの参考書と問題集
電験三種を受験する皆さんに伝えたいこと
電験三種の受験を通して皆さんにお伝えしたいことが1つあります。
「電験三種は必ず合格できる試験」だということです。
電験三種は確かに難しかったです。
科目合格で踏みとどまっている人もいれば、受験したけど1科目も合格できないといったこともあります。実際にありました。
周りを見れば、自分より後から受験したのに先に合格していく。そういった光景を見て自分に自信が持てなくなるかもしれません。
それでも、電験三種は合格できる試験です。
試験ですから、勉強して知識を付ければ必ず合格できます。ただ、自分自身の力を信じることが大前提です。
仕事に就くうえで「何年で合格した」なんて関係ありません。
コツコツと努力を積み重ねて合格しましょう。ゆっくりでも確実な力をつけていくことがとても大切です。
さいごに
電験三種を取得して言えることはたった1つだけです。
「電気業界で過ごしていくには非常に有意義な資格である」
これは間違いないです。
この資格を有しているだけで、AI時代が加速したとしても10年・20年は生きていくことができます。
それだけ利便性の良い資格ということです。
皆さんも取得して、自分自身のステータスをアップさせてくださいね!