2020年度に実施される第一種電気工事士技能試験の候補問題No.10について、単線図と複線図の書き方について解説します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
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候補問題No.10の単線図と複線図の解説
候補問題No.10の単線図と複線図の解説です。
- 書く順番をあらかじめ決めておく
- ひたすらに数をこなす
この2つを反復して練習することで素早く書くことができます。
解説と一緒に読み進めていきましょう。
候補問題No.10 単線図
- KIP8mm:500mm
- CVV2mm×2芯:700mm
- CVV2mm×3芯:1050mm
- IV2mm(緑):150mm
- ブロック端子2P(大):2個
- ブロック端子3P(小):1個
- ブロック端子4P(小):1個
- 埋込連用取付枠:1個
- アウトレットボックス:1個
- ゴムブッシング(19):4個
- リングスリーブ(小):5個
候補問題No.10 複線図
複線図を書く手順は全部で7つあります。
- 単線図通りに器具を配置
- 200V回路を接続
- 電源の白線と該当する器具を接続
- 電源の黒線と該当する器具を接続
- 電源の赤線と該当する器具を接続
- 器具と器具を接続
- 詳細を記入して完了
慣れると3~5分で書くことができます。
サクッと見ていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは、単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略箇所
- 器具の概要
この2つに気をつけて配置すればOKです。
候補問題No.10においては次のとおりです。
※黒線:黒,白線:青,赤線:赤,アース線:緑色で表しています。
手順2:200V回路を接続
200V回路はすぐに結線することができます。
後に残しておくと100V回路と間違える可能性があるので、先に終わらせる方がオススメです。
今回の問題では「不足電圧継電器(省略)」が該当します。
実際に施工する部分ではないので簡単です。複線図で表すと次のようになります。
手順3:電源の白線と該当する器具を接続
次は、電源の白線と該当する器具を接続します。
No.10では「端子台のC端子」が該当します。
迷う部分ではないのでサクサク進めていきましょう。
手順4:電源の黒線と該当する器具を接続
続いて、電源の黒線と該当する器具を接続します。
- 電圧計
- スイッチ(端子台のa1端子)
- スイッチ(端子台のb1端子)
上記3つが該当します。
端子台部分の結線においては「渡り線」が必要となります。実際に施工する際には忘れないように注意しましょう。
実際に接続すると次のようになります。
手順5:電源の赤線と該当する器具を接続
電源の赤線と該当する器具を接続します。
今回では「電圧計」との接続になります。実際の試験では測定する相間が変わったりすることもあるのでそこだけ注意が必要です。
実際に接続すると次のようになります。
手順6:器具と器具とを接続
あとは、器具と器具を間違えないように接続しましょう。
- a2端子と端子台a
- b2端子と端子台b
上記2つが該当します。
確認しながら行えば間違えることはありません。順序に従って書いていくことでスムーズに複線図を書くことができます。
複線図が次のようになっていることを確認してください。
手順7:詳細を記入して完成
最後に、具体的な詳細を記入して複線図の完成です。
- 電線の色
- リングスリーブの刻印
施工条件を確認しながら上記2つを記入しましょう。
圧着の刻印については、こちらの画像を参考にしてください。
複線図の作図としては以上です。
他の候補問題の複線図も同じように作図していきましょう。
候補問題No.10 完成した複線図
【補足】ケーブルストリッパーを使うと作業効率アップ
「KIPケーブルが硬くて剥きにくい」
「毎回力づくで剝いてるから疲れる」
管理人自身もこれにストレスを感じていました。
力で強引に剝いていると怪我のリスクも高くなり、握力が無くなるのか手の感覚が変に感じたりもします。
そこでオススメなのが「タジマ ムキチョッパDK-MC40」です。
- CVケーブル
- CVTケーブル
- KIP
これらの電線はスムーズに剥けます。
実際に使用したところ、VVRも剝くことができますが、切れ味が良いので少しだけコツが必要になります。
この工具を扱うことで安全に時短を狙うことが可能です。
VVFストリッパーも持っているのであれば、電工ナイフをほぼ使わずに施工できるので怪我のリスクもかなり低くなりますよ。
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