2020年度に実施される第一種電気工事士技能試験の候補問題No.8について、単線図と複線図の書き方について解説します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
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候補問題No.8の単線図と複線図の解説
候補問題No.8の単線図と複線図の解説です。
- 書く順番をあらかじめ決めておく
- ひたすらに数をこなす
この2つを反復して練習することで素早く書くことができます。
解説と一緒に読み進めていきましょう。
候補問題No.8 単線図
- KIP8mm:300mm
- VVF1.6mm×2芯:1050mm
- VVF1.6mm×3芯:500mm
- VVR2.0mm×3芯:350mm
- CVV2.0mm×3芯:350mm
- IV5.5mm(緑):100mm
- IV2mm(黄):450mm
- ブロック端子3P(大):1個
- ブロック端子6P(小):1個
- 押しボタンスイッチ:1個
- ランプレセプタクル:1個
- アウトレットボックス:1個
- ゴムブッシング(19):2個
- ゴムブッシング(25):3個
- リングスリーブ(小):6個
候補問題No.8 複線図
複線図を書く手順は全部で6手順あります。
- 単線図どおりに器具を配置
- 電源の白線と該当する器具を接続
- 端子台と押しボタンスイッチを接続
- 電源の黒線と該当する器具を接続
- 電源の赤線と該当する器具を接続
- 詳細を記入して完成
慣れると3~5分で書くことができます。
サクッと見ていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略箇所
- 器具の概要
この2つに気をつけて配置すればOKです。
候補問題No.8においては次のようになります。
※黒線:黒,白線:青,赤線:赤,アース線:緑色で表しています。
補足:押しボタンスイッチとMSの制御回路図
今回は、制御回路の問題になります。
制御回路図の参考例としては次の画像をご覧ください。
手順2:電源の白線と該当する器具を接続
次に、電源の白線と該当する器具を接続します。
- 運転表示灯
- 電流計
- その他負荷
上記3つが該当します。
先ほどの制御回路図を参考にしながら接続しましょう。実際の試験でも制御回路図はあるので落ち着いて記入することが大切です。
次のようになっていれば大丈夫です。
手順3:端子台と押しボタンスイッチを接続
このタイミングで端子台と押しボタンスイッチを接続しましょう。
パッと見たときに複雑そうに見えますが、そうでもありません。制御回路図どおりに接続するだけなので思ったよりも簡単です。
実際に接続すると次のようになります。
手順4:電源の黒線と該当する器具を接続
続いて、電源の黒線と該当する器具を接続します。
- 運転表示灯
- 電流計
- 押しボタンスイッチ
- その他負荷
上記4つがこれに該当します。
候補問題No.8の複線図では多くの線を記入することになるので、こうして書き方を決めておかないと間違える可能性が高くなります。
ミスをしないように気をつけながら接続してくださいね。
手順5:電源の赤線と該当する器具を接続
電源の赤線と該当する器具を接続します。
- 端子台のR相
- その他負荷
- 押しボタンスイッチ
上記3つが該当します。
ここまで来ると、制御回路を確認しながら残りの線を接続するだけなので迷うことはありません。
次のようになっていればOKです。
手順6:詳細を記入して完成
最後に、具体的な詳細を記入して複線図の完成です。
- 電線の色
- リングスリーブの刻印
施工条件を確認しながらこの2つを記入しましょう。
圧着の刻印については、こちらの画像を参考にしてください。
複線図の作図としては以上です。
他の候補問題の複線図も同じように作図していきましょう。
候補問題No.8 完成した複線図
【補足】ケーブルストリッパーを使うと作業効率アップ
「KIPケーブルが硬くて剥きにくい」
「毎回力づくで剝いてるから疲れる」
管理人自身もこれにストレスを感じていました。
力で強引に剝いていると怪我のリスクも高くなり、握力が無くなるのか手の感覚が変に感じたりもします。
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- CVケーブル
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- KIP
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