2020年度に実施される第一種電気工事士技能試験の候補問題No.7について、単線図と複線図の書き方について解説します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
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候補問題No.7の単線図と複線図の解説
候補問題No.7の単線図と複線図の解説です。
- 書く順番をあらかじめ決めておく
- ひたすらに数をこなす
この2つを反復して練習することで素早く書くことができます。
解説と一緒に読み進めていきましょう。
候補問題No.7 単線図
- KIP8mm:750mm
- VVF2.0mm×3芯:300mm
- CVV2mm×2芯:850mm
- CVV2mm×3芯:650mm
- IV5.5mm(緑):250mm
- IV2.0mm(緑):200mm
- ブロック端子2P(大):2個
- ブロック端子3P(大):1個
- ブロック端子4P(小):1個
- アウトレットボックス:1個
- ゴムブッシング(19):3個
- ゴムブッシング(25):1個
- リングスリーブ(小):4個
候補問題No.7 複線図
複線図を書く手順は全部で6手順あります。
- 単線図どおりに器具を配置
- 電源の白線と該当する器具を接続
- 電源の黒線と該当する器具を接続
- 電源の赤線と該当する器具を接続
- 器具と電流計を接続
- 詳細を記入して完成
慣れると3~5分で書くことができます。
サクッと見ていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは、単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略箇所
- 器具の概要
この2つに気をつけていればOKです。
候補問題No.7においては次のようになります。
※黒線:黒,青線:青,赤線:赤,アース線:緑色で表しています。
手順2:電源の白線と該当する器具を接続
次に電源の白線と該当する器具を接続します。
- 端子台のC2部分
- 電流計
- その他負荷
上記2つが該当します。
この問題では、R相が電流測定の対象となっているためこのような接続となっていますが、測定する相によっては少し異なるので注意が必要です。
実際に接続すると次のようになります。
手順3:電源の黒線と該当する器具を接続
続いて電源の黒線と該当する器具を接続します。
- 端子台のC1部分
- その他負荷
上記2つが該当します。
この問題では、過電流継電器が2つあるので2相分の回路を作る必要があります。この段階ではまだ1相分です。
今の段階では次のようになっていれば大丈夫です。
手順4:電源の赤線と該当する器具を接続
続いて、赤線と該当する器具を接続します。
- その他負荷
- 端子台のC1
上記2つが該当します。
これも黒線と同じで、残り1相分の電流を検知するための準備になります。後は、端子台のC2と電流計を接続することで回路が完成しますね。
この段階では次の通りになっていることを確認してください。
手順5:器具と電流計を接続
あとは、端子台のC2と電流計を接続するだけです。
ここまで終わると完成まではあと僅かになります。
複線図としては次のとおりです。
手順6:詳細を記入して完成
最後に、具体的な詳細を記入して複線図の完成です。
- 電線の色
- リングスリーブの刻印
施工条件を確認しながらこの2つを記入しましょう。
圧着の刻印については、こちらの画像を参考にしてください。
複線図の作図としては以上です。
他の候補問題の複線図も同じように作図していきましょう。
候補問題No.7 完成した複線図
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「KIPケーブルが硬くて剥きにくい」
「毎回力づくで剝いてるから疲れる」
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