2020年度に実施される第一種電気工事士技能試験の候補問題No.1について、単線図と複線図の書き方について解説します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
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候補問題No.1の単線図と複線図の解説
候補問題No.1の単線図と複線図の解説です。
- 各順番をあらかじめ決める
- ひたすらに数をこなす
この2つを実践することで短い時間内に書くことができます。
解説と一緒に読み進めていきましょう。
候補問題No.1 単線図
- KIP8mm:200mm
- VVF2.0mm×2芯:850mm
- VVF1.6mm×2芯:2200mm
- VVF2.0mm×2芯:750mm
- IV5.5mm(緑):200mm
- IV1.6mm(緑):200mm
- ブロック端子3P(大):1個
- ランプレセプタクル:1個
- 3路スイッチ(埋込型):2個
- 2極スイッチ(埋込型):1個
- 埋め込み連用取付枠:1個
- コンセント(埋込型):1個
- コンセント15A250V接地極付(埋込型):1個
- アウトレットボックス:1個
- ゴムブッシング(19):2個
- ゴムブッシング(25):4個
- リングスリーブ(小):8個
- 差込型コネクタ(2本用):4個
候補問題No.1 複線図
複線図を書く手順は全部で6手順あります。
- 単線図どおりに器具を配置
- 200V回路を結線する
- 電源の接地側と該当する器具を接続
- 電源の非接地側と該当する器具を接続
- 3路スイッチ同士を接続
- 器具とスイッチを接続&詳細記入
慣れれば3~5分で書くことができます。
サクッと見ていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは、単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略箇所
- スイッチと器具の概要
この2つに気をつけて配置すればOKです。
候補問題No.1の場合は次のようになりますね。
※黒線:黒,白線:青,赤線:赤,アース線:緑色で表しています。
手順2:200V回路を結線する
200V回路はすぐに結線することができます。
後に残しておくと100V回路と間違える可能性があるので、先に終わらせておく方がオススメです。
「15A250V接地極付きコンセント」が該当します。
実際に接続するとこんな感じです。
手順3:電源の接地側と該当する器具を接続
次に、電源の接地側(白線)と該当する器具を接続します。
- ランプレセプタクル
- コンセント
該当する器具は上記2つです。
白線を接続する器具は基本的に変わることはないので、これも早めに終わらせておくと間違えずに済みます。
実際に接続するとこんな感じです。
手順4:電源の非接地側と該当する器具を接続
次に、電源の非接地側(黒線)と該当する器具を接続します。
- コンセント
- 3路スイッチ
該当する器具は上記2つです。
白線と同じで黒線も基本的につなぐ器具が変わらないので一緒に終わらせておくと間違えにくくなります。
今回の場合は、「コンセント」と「3路スイッチ」は渡り線を用いての接続です。
以下のようになっていればOKです。
手順5:3路スイッチ同士を接続
残すところの作業はあと2つです。
- 3路スイッチ同士の接続
- スイッチと器具の接続&詳細記入
ここまで間違えなければ、ここからはほぼ間違えることはありません。
施工条件だけ確認しながら接続しましょう。
3路スイッチを接続したらこんな感じになります。
手順6:器具とスイッチを接続&詳細記入
あとは、スイッチと器具を接続して詳細を記入すれば複線図は完成です。
- 電線の色
- リングスリーブの刻印
施工条件を確認しながらこの2つを記入しましょう。
圧着の刻印についてはこちらを参考にしてください。
複線図の作図としては以上です。
他の候補問題の複線図も同じように作成していきましょう。
候補問題No.1 完成した複線図
【補足】ケーブルストリッパーを使うと作業効率アップ
「KIPケーブルが硬くて剥きにくい」
「毎回力づくで剝いてるから疲れる」
管理人自身もこれにストレスを感じていました。
力で強引に剝いていると怪我のリスクも高くなり、握力が無くなるのか手の感覚が変に感じたりもします。
そこでオススメなのが「タジマ ムキチョッパDK-MC40」です。
- CVケーブル
- CVTケーブル
- KIP
これらの電線はスムーズに剥けます。
実際に使用したところ、VVRも剝くことができますが、切れ味が良いので少しだけコツが必要になります。
この工具を扱うことで安全に時短を狙うことが可能です。
VVFストリッパーも持っているのであれば、電工ナイフをほぼ使わずに施工できるので怪我のリスクもかなり低くなりますよ。
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