第二種電気工事士の実技試験に合格すると免状を手にできます。
本記事では、上記の疑問を解決します。
実技試験は、教材と工具を揃えて複線図の書き方をマスターし、候補問題を2~3周施工することで合格する力は身につきます。試験の流れやポイントについて経験談つきで詳しく解説します。
上記を深掘りして言解説します。
実技試験を効率よく攻略したい方は、必見です。
本記事の内容
上記の3本立てです。
実技試験の対策と勉強方法を経験談つきで詳しくご紹介します。
早速、みていきましょう。
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、第二種電気工事士を取得済みです。電気の資格に関する案件も50件以上受注しています。
第二種電気工事士の実技試験における対策と勉強方法
実技試験を対策するための勉強方法がこちら。
僕が実際に行った対策の流れです。
受験者の多くがこの方法を実践しています。
サクッとみていきましょう。
教材(参考書)を揃える
まずは、試験対策するための教材(参考書)を揃えましょう。
おすすめの参考書が次のですが「すいーっと合格」が1番おすすめです。
おすすめの参考書3選
- すい~っと合格シリーズ ※1番人気の参考書。失敗なし間違いなしの定番シリーズ。
- 完全攻略シリーズ ※人気上昇中の参考書。すっきりとした内容が特徴のシリーズ。
- 第二種電気工事士 公表問題の合格解答 ※問題集の決定版。参考書との同時購入がおすすめ。
上記のとおりです。
参考書は必要なポイントが分かりやすくまとめられているのがメリットです。
すいーっと合格のような参考書であれば、電子書籍版の付いてくるので携帯でも複線図を確認したい方には特におすすめですね。実際に使用しましたが、ストレスもなく快適に勉強できました。
ただし、注意点が1つあります。候補問題が異なる場合があるため、受験する際には最新版の参考書を購入してください。
工具と材料を揃える
参考書の次は、工具と材料です。
特に工具は受験者自身が揃えて試験に臨む必要があります。
実技試験用の工具
1.ドライバー(プラスとマイナス)
2.ペンチ
3.電工ナイフ
4.スケール(メジャー)
5.ウォーターポンププライヤー
6.リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)
7.VVFストリッパー(任意ですが超おすすめ)
※タイトルをクリックすると開きます。
上記が実技試験に必要な工具です。
工具は単品で揃えるよりも工具セットを購入して一括で揃えましょう。
必要な工具がほとんど揃っている方は単品での購入で問題ありませんが、1から揃えるのであれば工具セットの購入が3,000円ほどお得です。
おすすめの工具セットが次のとおり。
おすすめの工具セット3選
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-28 ※コスパ最強の内容。万人向けの1セット。
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-29 ※最低限の工具のみ。実力派向けの1セット。
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-17 ※便利アイテム付き。試験特化型の1セット。
※第一種向けの工具セットあり。
第一種電気工事士を見据えている人は「DK-11」を選択しましょう。DK-28の内容にワイヤーストリッパーとケーブルカッターが付属しています。
足りない工具を揃えたい方は「実技試験で必要な工具一覧表」の記事をご覧ください。単品購入で必要なものが揃います。
実技試験で必要な工具を安く間違いなく揃えましょう。
実技試験用の材料
独学で対策される方は、工具セットと一緒に材料も購入しましょう。おすすめは候補問題2周分の材料を用意して必要に応じて材料を追加するといった方法です。
材料も間違いなく通販で購入するのがおすすめです。材料の種類や数量が間違えずに揃えられるので、初めての方でも安心して対策できます。
候補問題2周分の電線と必要な器具を揃えて対策すると合格する力は身につきます。後は、必要に応じて電線を追加で購入してください。
複線図をマスターする
実技試験は、施工の回路が「単線図」と呼ばれる状態で出題されます。受験者は、施工しやすくするために、単線図を「複線図」と呼ばれるものに書き換える必要があります。
単線図は「簡単な設計図」、複線図は「詳細な設計図」といった感じです。これを正確に書ければ施工速度や正確性が大幅に向上します。
逆に、複線図を描かず施工したがために結線を間違えて不合格になったといった話は珍しくありません。そのため、作業前に必ず複線図を記載しましょう。
- 器具を記載する
- 接地相(白線)と負荷・コンセントを接続
- 非接地相(黒線)とスイッチ・コンセントを接続
- スイッチと負荷を接続
- 施工条件にあった詳細を記載
描く手順としては、上記のとおり。
慣れれば3分もせずに記載できます。実技試験は候補問題の中から1問出題されるので複線図の攻略は必要不可欠です。
「複線図の書き方」の記事やYouTubeの動画でも解説しています。10分程度で基礎を解説しているので、よろしければご覧ください。
単位作業の練習をする
複線図の書き方をある程度マスターしたら、次は実際の施工をしていきましょう。まずは、単位作業(基礎作業)の練習から始めるのがおすすめです。
ただし、先ほど解説した材料と器具のセットを購入した場合、単位作業だけの練習だと候補問題の施工時に電線が不足します。そのため、候補問題No.1の施工を単位作業を含めて練習するといった方法で実践してください。
- ケーブル・電線の切断
- ケーブル・電線の被覆剥き
- ランプレセプタクルや露出形コンセントに結線するための輪作り(のの字巻き)
- 電線と器具の結線
- リングスリーブと電線の接続
- 差込形コネクタと電線の接続
単位作業としては、上記のとおり。慣れるまでに多少の時間が必要ですが、繰り返すうちに必ず作業速度は向上します。
「工具と材料は揃えたけど何から始めたら良いかわからない」といった方は、こういった単位作業から始めてください。
電線を剥くのに時間が掛かるから簡単に素早く剥きたい方は「ストリッパー」を使用すると作業速度が大幅に向上します。
候補問題を2~3周施工する
単位作業の施工ができるようになれば、候補問題の施工をしていきましょう。目安としては「最低でも2周できれば3周」といった感じです。
- 問題の単線図と施工条件を確認
- 単線図を複線図に書き直す
- ケーブルの施工寸法を確認して切断する
- ケーブルの被覆を剥く
- 電線と器具を接続する
- 電線同士を接続する
- 結線の正誤と欠陥の有無を確認する
- 形を整えて完了
基本的な流れとしては、上記のとおりです。候補問題は全13問あるので、これらを2~3周施工してください。
実技試験の時間は40分なので余裕があまりありません。各作業を素早く正確に行う必要があります。何度も実践するうちに速度は上がるので、実践あるのみです。
また、複線図の一覧や欠陥の判断基準については、次の記事を参考にしてください。
▷▷第二種電気工事士 実技試験の単線図と複線図
▷▷実技試験における欠陥と判断基準
実技試験本番の流れとよくある失敗例について
結論としては、施工条件と欠陥の確認が大切です。
試験当日のスケジュール
開始~5分 | 施工条件の確認&複線図の確認 |
---|---|
5分~10分 | 電線の切断 |
10分~20分 | 電線の加工・器具との接続 |
20分~30分 | 電線の圧着&回路の結線完了 |
30分~40分 | 回路の最終確認 |
実技試験における時間の目安は上記のとおりです。また、試験当日は試験以外の時間にも余裕を持って行動しましょう。
試験開始前のお手洗いや席の確認は意外にも大切です。試験で実力を十分に発揮するためにも試験以外の時間にも注目しましょう。
具体的な内容については、次の記事を参考にしてください。
よくある失敗例
実技試験は、施工条件を守れなかったり欠陥があったりすると不合格となります。そのため、素早く正確な作業が求められるわけです。
本番でよくある失敗例としては、次のとおり。
- 器具の配置が問題と異なっている
- 問題で指定されたケーブルや施工条件を守っていない
- 極性が指定された器具への接続が異なっている
- ネジで結線する器具の締付けが弱い又は忘れている
- 電線相互の接続が施工条件と異なる
試験本番は時間的にも焦りがちです。
精神的に余裕を持つためにも欠陥についての情報は集めておきましょう。
「実技試験における欠陥と判断基準」の記事で画像付きで詳しく解説しているので、よろしければご覧ください。
まとめ:試験日までに徹底して対策しよう
今年度における試験日を掲載しておきます。
試験 | 上期試験 | 下期試験 | ||
---|---|---|---|---|
区分 | 筆記試験 | 技能試験 | 筆記試験 | 技能試験 |
試験日 | 5月30日(日) | 7月18日(土) 7月19日(日) |
10月24日(日) | 12月18日(土) 12月19日(日) |
試験時間 | 10:00~12:00 13:00~15:00 (120分) |
11:30~12:10 (40分) |
10:00~12:00 (120分) |
11:30~12:10 (40分) |
※スクロールすると左右に動きます。
実技試験は、対策と勉強方法について難しくはありません。
大切なのは即行動することです。
筆記試験の自己採点を終了したらすぐに参考書の購入から動きましょう。参考書と工具セットを購入して届くまでの間、複線図の書き方を調べておくとより効率的です。
実技試験までの間に徹底して対策することで合格する力は身につきます。
施工条件や欠陥についても知識をつけて余裕を持って施工できるようにしましょう。
おすすめの参考書3選
- すい~っと合格シリーズ ※1番人気の参考書。失敗なし間違いなしの定番シリーズ。
- 完全攻略シリーズ ※人気上昇中の参考書。すっきりとした内容が特徴のシリーズ。
- 第二種電気工事士 公表問題の合格解答 ※問題集の決定版。参考書との同時購入がおすすめ。
おすすめの工具セット3選
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-28 ※コスパ最強の内容。万人向けの1セット。
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-29 ※最低限の工具のみ。実力派向けの1セット。
- ホーザン 電気工事士技能試験工具セット DK-17 ※便利アイテム付き。試験特化型の1セット。
※第一種向けの工具セットあり。
第一種電気工事士を見据えている人は「DK-11」を選択しましょう。DK-28の内容にワイヤーストリッパーとケーブルカッターが付属しています。
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