電工二種-技能試験

【初心者向け】電気工事士実技試験における複線図の書き方【手順付き】

複線図は、電線の接続数で電気機器の接続線を表した配線図のことです。電気工事士の実技(技能)試験では、単線図を複線図に書き直す力が求められます。

悩む受験者
悩む受験者
複線図の書き方を手順付きで教えてください。あと、単線図や複線図の基礎知識と第二種電気工事士の関係性についても知りたいな。

本記事では、上記の疑問を解決します。

結論としては、1時間真剣に取り組めば複線図の書き方をマスターできます。あとは、反復練習して幅を広げつつ、実技試験の複線図をスラスラかけるようにしましょう。

上記を深掘りして解説します。複線図をこれから勉強する方は理解できていない方は、必見です。

本記事の内容

上記の3本立てです。電気工事士の実技試験で登場する複線図の書き方について画像付きで詳しく解説します。

さっそく、みていきましょう。

本記事の信頼性

本記事の信頼性

本記事を書いている僕は、第二種電気工事士を取得済みです。電気の資格に関する案件も50件以上受注しています。

電気工事士実技試験における複線図の書き方

電気工事士実技試験における複線図の書き方

▷▷参考:一般財団法人  電気技術者試験センター

今回の記事では、上記の問題を例に解説します。
複線図の書き方は、次のとおりです。

実際に書いた方が覚えやすいので紙とペンを1枚用意して一緒に書きながら読み進めてください。

単線図どおりに器具と電源線を配置

単線図どおりに器具と電源線を配置
ここで記載すること

1.単線図どおりに器具と電源線を配置
2.イ・ロ・ハなどの詳細
3.電源線の太さと色

※タイトルをクリックすると開きます。

今の状態を単相2線式でイメージすると次のとおりです。全く施工していない状態から負荷を接続するのが実技試験で求められる内容となります。

単相2線式を用いたイメージ
単線図どおりに器具と電源線を配置 単相2線式

試験開始直後は、負荷に何も接続されていない状態です。まずは施工条件と単線図を確認して器具を図の通りに配置しましょう。

配置が完了したら次の作業に移ります。

接地相(白線)とコンセント・負荷を接続

接地相(白線)とコンセント・負荷を接続
ここで記載すること

1.電源の白線と負荷との接続
2.電源の接続点を記載

※タイトルをクリックすると開きます。

接地相(白線)とコンセント・スイッチの接続作業を行います。今回の例においては、コンセントがないので負荷との接続です。

ランプレセプタクル・引掛けシーリング・照明の3つが該当します。今の状態を単相2線式の図で表したものが次のとおりです。

接地相(白線)とコンセント・負荷を接続 単相2線式

電源の白線をつなぐことで電流の抜け道を作っています。これに電源の黒線が負荷を通して繋がることで回路が成り立っているわけです。

記載が完了したら次の作業に移りましょう。

非接地相(黒線)とコンセント・スイッチを接続

非接地相(黒線)とコンセント・スイッチを接続
ここで記載すること

1.電源の黒線とスイッチの接続
2.スイッチの渡り線も黒線

※タイトルをクリックすると開きます。

非接地相(黒線)とコンセント・スイッチの接続です。今回の例においては、コンセントがないためスイッチのみの接続となります。

スイッチの渡り線も黒線なので注意しましょう。ここまでの状態で「スイッチを入れると電気が使える状態の準備」ができました。

あとは、使用する器具と該当するスイッチを接続することで回路が完成します。複線図を書く上で大切な作業なので間違えないようにしてください。

スイッチと該当する器具を接続

スイッチと該当する器具を接続
今回の例で接続する器具とスイッチ

イ:スイッチと引掛けシーリング
ロ:スイッチとランプレセプタクル
ハ:スイッチと照明

※タイトルをクリックすると開きます。

次に行うのがスイッチと該当する器具との接続です。問題の単線図や施工条件を確認しながら間違えないように接続しましょう。

問題によって接続するスイッチと器具が変わるため、そこは臨機応変に対応することが必要です。慣れるとすぐに接続できます。

電線の色など細かな情報を記載

電線の色など細かな情報を記載

最後に、電線の色などの細かな詳細を記載すれば完成です。リングスリーブのサイズと刻印は覚えておく必要があるので、次の表を参考にしてください。

リングスリーブの選定表
リングスリーブの選定表

当てはまるものを記載しましょう。今回の例においては、小と〇の2種類が登場します。本数と電線の太さがポイントです。

間違えて施工すると欠陥となるので、注意しましょう。今回の例における複線図は、これで完成です。

ここまで一緒に書いていただけたらなら、複線図を書く基礎は何となくつかめたはずです。あとは、候補問題の複線図を繰り返し書いて数をこなしましょう。

候補問題の単線図と複線図は、次の記事を参考にしてください。

▷▷第二種電気工事士 候補問題の単線図と複線図

単線図と複線図の基本的な考え方

単線図と複線図の基本的な考え方

単線図と複線図の2種類における基本的な考え方をそれぞれ解説します。

サクッと見ていきましょう。

単線図の基本的な考え方

単線図の基本的な考え方

結論としては、誰でも回路を一目でわかるようにした図のことです。

単線図とは?

配線図における電気回路を一本の線で簡略化して表した図が「単線図」と呼ばれています。

ジョイントボックスやコンセント、スイッチや負荷がわかりやすく表示されているのが特徴です。誰にでもわかるシンプルな作りとなっています。

単線図のメリットとデメリット

単線図のメリットとデメリットが次のとおりです。

  • シンプルな線なので接続がみやすい
  • 線が少ないので図面がわかりやすい
  • 誰がみても回路を読み取りやすい
  • 実際の電線数や配線のイメージが沸きづらい

上記のとおりです。回路を読み取る際には便利ですが、実際に施工する際にはわかりにくいのが特徴といえます。

複線図の基本的な考え方

複線図の基本的な考え方

結論としては、誰でも施工しやすくするために用いられる図です。

複線図とは?

電気の配線において実際の電線の接続関係と本数で表した図が「複線図」と呼ばれています。

実際に施工する際には電線の接続や本数を具体的に把握する必要があるため、複線図はかかせません。実技試験では、単線図を複線図に書き直す力が求められます。

複線図を理解せずして合格は厳しいといえるでしょう。

複線図のメリットとデメリット

複線図のメリットとデメリットが次のとおりです。

  • 実際の機器接続の際に電線の数がわかる
  • 電線の数が実際の接続と同じなので、図面が複雑になる
  • 複線図を理解している人でないと共有するのには向いていない

上記とのとおりです。
単線図とは対照的な関係となります。

第二種電気工事士と複線図の関係性

第二種電気工事士と複線図の関係性

続いては、第二種電気工事士と複線図の関係性を解説します。筆記試験と実技試験における関係性とよくある質問について確認してください。

それぞれ見ていきましょう。

筆記試験との関係性

筆記試験の最後の項目は、単線図を読み解く問題が出題されます。第一種電気工事士においても一部で出題されることがほとんどです。

記載されている単線図を読み解く問題では、複線図を書けることで電線の本数や必要なリングスリーブの数と刻印がわかります。

複線図を書く力が求められる問題例

⑯で示すプルボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合、使用するリングスリーブの種類と最小戸数の組合せで正しいものは。ただし、使用する電線はすべてIV1.6とする。

※タイトルをクリックすると開きます。

上記のような問題です。この問題は、単線図を複線図に書き直したうえで電線の太さと本数からリングスリーブの最小個数と刻印を選択します。

50問あるうちの2~3問程度なので、捨てても合格に大きな影響があるわけではありません。ただ、解けるようになると確実に2~3問稼げる問題でもあるので、対策しておく価値は十分にあります。

複線図の勉強とあわせて対策しておきましょう。

実技試験との関係性

実技試験は、配布された配線図と材料を組み合わせて回路を施工する試験です。そのため、単線図を複線図に直す力が求められます。

単線図を複線図に直さないと使用する電線の本数や組み合わせがイメージしづらいため、結線を間違える可能性が高くなります。

筆記試験の段階で複線図の基礎をマスターしておけば問題ありませんが、筆記試験合格後から始めても問題はありません。試験本番までに十分間に合います。

事前に候補問題全13問は公開されているので、試験日までに候補問題の複線図を頭の中ですぐにイメージできるぐらい繰り返しておきましょう。

2021年度の候補問題も今までと同じ内容です。
詳しくは、こちらの記事で解説していますので是非ご覧ください。

▷▷第二種電気工事士 候補問題の単線図と複線図
▷▷第一種電気工事士 候補問題の単線図と複線図

よくある質問と回答

複線図についてよくある質問とその回答です。

複線図ってそもそも何?

  • 単線図|配線が見やすい。施工が難しい。
  • 複線図|配線が見づらい。施工が簡単に。

上記が複線図の特徴です。
単線図と複線図を同時に見比べてみましょう。

単線図 複線図
単線図 複線図

問題が出題された際は「単線図」の状態です。ただし、単線図だけでは、結線する回路は分かっても具体的に電線や器具の接続をイメージしづらいことが分かります。

これを分かりやすくしたのが「複線図」です。複線図は接続する電線と器具との関係性が一目で分かります。2つの図面を使いわけることが大切です。

結果として、実技試験の施工を素早くするために「複線図」は必要となり、受験者には単線図を複線図を書き直す力が求められるというわけです。

実技試験ってそもそも何を施工しているの?

「そもそも実技試験は何を施工しているのか?」これを理解している人はあまり多くありません。単線図を淡々と施工しているためですね。

イメージは大切なので、把握しておきましょう。
次の画像をご覧ください。

実技試験ってそもそも何を施工しているの?

これは、電気技術者試験センターにて掲載されている第二種電気工事士筆記試験の平成30年度問7の問題です。大事なのはそこではありません。

ご覧いただきたいのは図の方です。
正確に見て頂きたい部分を主張したが次のとおり。

正確に見て頂きたい部分

赤丸部分が受験者の施工する箇所です。もっと具体的に解説すると実技試験は「単相2線式」の回路を施工するので、次の図が施工のイメージとなります。

単相2線式

上記の図における負荷の部分を施工するわけです。ちなみに、この図には重要な情報がいくつか含まれているので覚えておいて損はありません。

電源の白線を接続するのは何で?

電源の白線は「コンセント・負荷」に接続します。これは「電気の抜け道を作る必要があるから」ということが明確な理由です。

単相2線式の図を例に解説します。

電源の白線を接続するのは何で?
図の白線に関するポイント

1.黒・白の部分は実際に送電してきている電線の色
2.実際の設備で白線は設置されている(接地相)
3.電流の流れは黒線(非接地相)から白線側

※タイトルをクリックすると開きます。

  • コンセント
    ⇒黒線側が負荷を通って白線側に抜けていく
  • 負荷(照明やコンセントなど)
    ⇒スイッチやコンセントから流れた電流が白線側に抜けていく

上記のとおりです。
電源の白線=電流の抜け道を作ると考えていただければOKです。

電源の黒線を接続するのは何で?

電源の黒線は「コンセント・スイッチ」に接続します。その理由は「器具の電気を使える状態にするため」です。

単相2線式の図を例に解説します。

電源の黒線を接続するのは何で?
図の黒線に関するポイント

1.白線は0V|接地相であるため
2.黒線と白線の電位差=電圧|黒線は非接地相であるため
3.電流の流れは黒線から白線|黒線が入口、白線が出口

※タイトルをクリックすると開きます。

コンセントは白線も接続するので、スイッチに電源側の白線ではなく黒線を接続するのはこれが理由です。

スイッチに白線を接続すると必然的に負荷に電源の黒線が接続されます。つまり、スイッチの入口まで電気が生きている状態になるため、危険です。

上記のとおりです。
電気の入口にあたる部分は電源の黒線と覚えて頂ければOKです。

工具を揃えて実技試験を攻略しよう

工具を揃えて実技試験を攻略しよう

複線図の書き方をマスターしたら実際に候補問題の施工を2~3周実践しましょう。繰り返し施工することで施工速度が大幅に上昇します。

おすすめの工具セット3選

※第一種向けの工具セットあり。
第一種電気工事士を見据えている人は「DK-11」を選択しましょう。DK-28の内容にワイヤーストリッパーとケーブルカッターが付属しています。

結論としては、上記がおすすめの工具セットです。

実際に購入して使用感を試しましたが全くの問題なし。失敗なく実技試験対策に臨めるので、自分にあったものを選択しましょう。

電気工事士試験は、対策を行えば行うほど合格に近づけます。1日30分だけでも良いので毎日継続して対策することが大切です。

明日からではなく、即行動して合格を目指してください。

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▷▷電気工事士試験に強いおすすめの工具セット

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ワタル
ワタル
電気科新卒→大手電力グループ会社に就職→2019年1月退職→ブログ立ち上げ→Webライターとしても活動中。【保有資格】第二種・第一種電気工事士、電験三種、エネルギー管理士(電気分野)、消防設備士乙6 他…
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