2020年度に実施される第一種電気工事士技能試験の候補問題No.4について、単線図と複線図の書き方について解説します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
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候補問題No.4の単線図と複線図の解説
候補問題No.4の単線図と複線図の解説です。
- 書く順番をあらかじめ決めておく
- ひたすらに数をこなす
この2つを反復して練習することで素早く書くことができます。
解説と一緒に読み進めていきましょう。
候補問題No.4 単線図
- KIP8mm:200mm
- VVF1.6mm×2芯:1050mm
- VVF1.6mm×4芯:450mm
- VVF2.0mm×2芯:550mm
- VVF2.0mm×3芯(黒白緑):300mm
- IV5.5mm(緑):200mm
- IV1.6mm(緑):100mm
- ブロック端子3P(大):1個
- ブロック端子3P(小):1個
- ランプレセプタクル:1個
- 引っ掛けシーリング:1個
- 単極スイッチ(埋込型):1個
- 接地極付コンセント(埋込型):1個
- パイロットランプ白(埋込型):1個
- 埋込連用取付枠:1個
- アウトレットボックス:1個
- ゴムブッシング(19):2個
- ゴムブッシング(25):3個
- リングスリーブ(小):3個
- リングスリーブ(中):1個
候補問題No.4 複線図
複線図を書く手順は全部で7手順あります。
- 単線図どおりに器具を配置
- 200V回路を接続
- 電源の接地側と該当する器具を接続
- 電源の非接地側と該当する器具を接続
- コンセントのアース線を接続
- スイッチと該当する器具を接続
- 詳細を記入して完成
慣れれば3~5分で書くことができます。
サクッと見ていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは、単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略箇所
- スイッチと器具の概要
この2つに気をつけて配置すればOKです。
候補問題No.4の場合は次のようになりますね。
※黒線:黒,白線:青,赤線:赤,アース線:緑色で表しています。
手順2:200V回路を接続
200V回路はすぐに結線することができます。
後に残しておくと100V回路と間違える可能性があるので、先に終わらせておく方がオススメです。
今回の問題では「施工省略箇所」が該当します。
特に施工する必要がないのでラッキーですね。複線図で表すとこんな感じです。
手順3:電源の接地側と該当する器具を接続
次に、電源の接地側(白線)と該当する器具を接続します。
- ランプレセプタクル
- 引っかけシーリング
- パイロットランプ
- コンセント
- その他負荷
上記5つが該当します。
「パイロットランプ」と「コンセント」については渡り線を用いて接続します。
実際に接続するとこんな感じです。
手順4:電源の非接地側と該当する器具を接続
次に、電源の非接地側(黒線)と該当する器具を接続します。
- スイッチ
- コンセント
- その他負荷
上記3つが該当します。
「スイッチ」と「コンセント」は渡り線を用いての接続です。実際に施工する際に渡り線を忘れないようにしてくださいね。
実際に接続するとこんな感じです。
手順5:コンセントのアース線を接続
No.4のコンセントはアース線の接続が必要になります。
サクッと済ませておきましょう。
手順6:スイッチと該当する器具を接続
あとは、残りの器具を施工条件どおりに接続するだけです。
- スイッチとパイロットランプ
- ランプとランプレセプタクル
- ランプと引っかけシーリング
間違えないように接続しましょう。
ここまで終わると完成まではあと僅かです。
手順7:詳細を記入して完成
最後に、具体的な詳細を記入して複線図は完成です。
- 電線の色
- リングスリーブの刻印
施工条件を確認しながらこの2つを記入しましょう。
圧着の刻印については、こちらの画像をご覧ください。
複線図の作図としては以上です。
他の候補問題の複線図も同じように作成していきましょう。
候補問題No.4 完成した複線図
【補足】ケーブルストリッパーを使うと作業効率アップ
「KIPケーブルが硬くて剥きにくい」
「毎回力づくで剝いてるから疲れる」
管理人自身もこれにストレスを感じていました。
力で強引に剝いていると怪我のリスクも高くなり、握力が無くなるのか手の感覚が変に感じたりもします。
そこでオススメなのが「タジマ ムキチョッパDK-MC40」です。
- CVケーブル
- CVTケーブル
- KIP
これらの電線はスムーズに剥けます。
実際に使用したところ、VVRも剝くことができますが、切れ味が良いので少しだけコツが必要になります。
この工具を扱うことで安全に時短を狙うことが可能です。
VVFストリッパーも持っているのであれば、電工ナイフをほぼ使わずに施工できるので怪我のリスクもかなり低くなりますよ。
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