第一種電気工事士の実技(技能)試験は、実際に施工する試験なので、試験会場での過ごし方や時間の使い方がポイントです。
本記事では、上記の疑問を解決します。
実技(技能)試験の当日は、会場での過ごし方や時間の使い方が非常に大切です。過ごし方によっては試験本番の時間効率をアップできます。各場面における行動1つ1つが大切です。
上記を深掘りして解説します。
技能試験で時間の不足が不安な方は、必見の記事です。
本記事の内容
上記の3本立てです。
実技(技能)試験当日の戦略ついて、経験談もあわせて詳しくご紹介します。
早速、みていきましょう。
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、第一種電気工事士を含む複数の電気資格を取得済みです。また、電気資格に関する案件も50件以上受注しています。
実技(技能)試験当日の試験会場での過ごし方
実技(技能)試験当日は3つの場面にわかれます。
- 試験会場に着くまで
- 試験が始まるまで
- 試験開始から終了まで
上記のとおり。
それぞれの場面における重要なポイントを確認していきましょう。
試験会場に着くまで
ポイントは3つあります。
- 昼食は試験終了後
- 準備は最後の練習直後
- 会場到着は開始の40分以上前
工具と受験票は超重要なので、絶対に忘れないでください。
昼食は試験終了後
試験時間は60分あります。
そのため、昼食は試験終了後に取りましょう。
試験会場では昼食などの支給はありません。
試験前は緊張から食事が喉を通らないので終了後がおすすめです。
あとは、食事をとって腹痛に襲われるのも避けたいので。
準備は最後の練習直後
試験の準備は「最後の練習直後」がおすすめ。
- 当日の朝
- 前日の夜
最後の練習を終えるタイミングは人それぞれです。
ただ、出発直前に準備するのは辞めておきましょう。緊張と不安に襲われているのでなるべく時間に余裕を持った行動をした方が良いですね。
当日の準備物については、次のとおりです。
1.受験票
2.HBの鉛筆orシャーペン
3.消しゴム
4.腕時計
⇒電卓・通信・アラーム機能は×
5.眼鏡orルーペ
⇒必要な人のみ
1.+ドライバー
2.−ドライバー
3.ペンチ
4.電工ナイフ
5.圧着ペンチ
6.ウォーターポンププライヤー
7.スケール(メジャー)
8.ストリッパー
⇒必要な人のみ
※タイトルをクリックすると開きます。
繰り返しますが、受験票と工具は最重要です。
万全な状態で試験に臨みましょう。
会場到着は開始の40分以上前
会場到着は入室時間の30分~40分前を予定に行動しましょう。
- 車の渋滞
- 電車の混雑
試験当日は上記の可能性があります。
精神的余裕を保つためにも早めの行動を心がけてください。
ちなみに、試験会場のすぐ側にあるコンビニなんかでコーヒー1杯のくつろぎなんかはOK全然OKです。「試験会場がすぐ側にあるから」ですね。
試験が始まるまで
始まるまでのポイントは2つ。
- お手洗いは済ませる
- 複線図の最終確認
大事なのは、周りに流されない行動です。
お手洗いは済ませる
試験の説明が開始すると終了まで退室できません。そのため、お手洗いは早めに済ませておきましょう。
- 会場に到着
- 自席の確認
- お手洗いを済ませる
- 着席
このくらいでOKです。
あとは、緊張から腹痛が起こらないように祈りましょう。
複線図の最終確認
- のんびりと待機する人
- ぐっすりと寝ている人
試験会場ではこういった人を見かけますが、実技(技能)試験は試験前の複線図の最終確認が重要なので上記の受験者は気にしなくてOKです。
実技(技能)試験は候補問題から出題されます。
つまり、10問ある候補問題の複線図を確認しておくということは実技(技能)試験に許されたカンニングみたいなものです。
これの効果は絶大です。試験前は材料の支給と確認作業がありますが、材料を見ただけで「No〇あたりかな?」と問題を絞り、試験開始までにイメージができます。一種は複線図が複雑なのでこの時間が大切です。
実技(技能)試験に合格すれば資格保有者となるので、「凄い執着心だな」と周りから思われるくらい、最後の最後まで気を抜かずに確認していきましょう。
試験開始から終了まで
試験中の重要なポイントです。
細かく解説したいので次のセクションにて解説します。
【即意識】実技試験本番で意識すべきこと
技能試験本番で意識すべきことがこちら。
- 綺麗を目指すな。完成を目指せ。
- 複線図は絶対に紙に書く
- 電線の色とリングスリーブは要チェック
上記が意識できれば時間に余裕が持てます。欠陥を少なくするためにどれも重要なので、試験当日の朝にでもスマホでサクッと確認してください。
綺麗を目指すな。完成を目指せ。
- 見た目が綺麗な未完成
- 見た目は汚いが完成している
合格するのは後者です。
ちなみに、前者は完成していないので合格は0%ですね。
「受験者の中で1番綺麗な施工をしよう」といった感情は、合格するために必要ないので切り捨ててください。
欠陥の無い施工が最優先です。
それ以外は全て後付けでOK。
また、周りと比べて下手といった不安も気にしなくて大丈夫です。
施工物の綺麗さは合否の判断基準にありません。
結線の正誤と欠陥の有無が重点的にチェックされます。
合格すれば勝利です。技術なんて仕事に就けばいくらでも磨かれていくので、今は合格目指して最善を尽くしましょう。
複線図は絶対に紙に書く
試験本番は絶対に複線図を記入しましょう。二種の時よりも複線図は複雑で候補問題と違う条件で出題されたりもします。
そのため、施工条件を考えながら脳内で複線図を描くと間違える可能性が高くなりますし、頭が混乱します。結果、紙に書くよりも遅くなりがちです。
5分もあれば複線図は書けます。これから自分が何を施工するのかを紙に書いて整理することは非常に大切です。試験が開始したらまずは施工条件を読んで複線図を書いてください。これは絶対です。
無自覚で不合格は悲しすぎます。
合格するためにも、必ず複線図は記入してくださいね。
ただ、試験開始までの間で脳内に複線図をイメージするのはOKです。
施工条件を読んでからの複線図の記入は絶対に行いましょう。
電線の色とリングスリーブは要チェック
繰り返しますが、実技(技能)試験の時間は60分です。
そのため、緊張や不安から施工1つ1つに焦りがちです。
しかし、欠陥1つで不合格。
軽欠陥のような軽い欠陥1つでもです。
電線のつなぎ間違い・リングスリーブの圧着ミスも欠陥です。
ちなみに、これらのミスは他のミスと違ってリカバリーに時間がかかります。それもあってか頭が真っ白になるくらい不安と焦りが襲ってきますね。(経験談)
そのため、電線の圧着は慎重に行いましょう。
複線図を見てミスをせずに施工することが精神的にも1番です。
【余裕あり】実技試験での時間の使い方について
技能試験の試験時間は60分あります。
時間の使い方が重要で、効率よく使うと結構余裕が生まれます。その証拠に第一種電気工事士は、筆記試験よりも実技(技能)試験の合格率が遥かに高い試験です。
そこで、時間の使い方を表にしました。
あくまで目安なので、この通りに施工する必要はありません。ただ、この目安表よりも遅れ気味になると少し注意が必要です。
開始~5分 | 複線図の作成 |
---|---|
5分~15分 | 電線の切断 |
15分~30分 | 電線の加工・器具との接続 |
30分~40分 | 電線の圧着 |
40分~45分 | 結線の確認 |
45分~60分 | 欠陥の確認・手直し |
60分 | 試験終了 |
一種は比較的作業時間に余裕があります。
ただ、1つのミスが結構なロスなので焦りがちになります。気持ちは凄く分かりますが1つ1つの作業をなるべく丁寧にする意識の方が大切です。
まとめ:実技試験後は欠陥の確認を行う
ポイントをまとめます。
- 試験会場に着くまで
・昼食は試験終了後
・準備は最後の練習直後
・会場到着は入室時間の40分前 - 試験が開始するまで
・お手洗いは済ませる
・複線図の最終確認 - 試験が終了するまで
・綺麗ではなく完成を目指す
・絶対に複線図は紙に書く
・電線の色と圧着は要チェック
上記のとおりです。
技能試験の終了後は、欠陥を確認するのがおすすめです。
合格発表まで期間があるので、欠陥を確認しておくと効率的。練習通りに実力を発揮できれば合格できます。気弱にならず自信を持って挑戦しましょう。
今回は、以上です。
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