2020年度に実施される第二種電気工事士技能試験の候補問題No.2についての解説と複線図の書き方を紹介します。
本記事では、上記の疑問を解決します。
技能試験では「単線図」の状態から「複線図」に書き直す力が必要です。
候補問題を2周ほどやり込めば複線図を書く力は身に付きます。
レポート用紙やノートなどを用意していただいて一緒に書き進めてくださいね。
サクッと見ていきましょう。
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、電工一種・二種ともに取得済みです。
ブログ歴2年で、電気資格に関する案件を50件以上受注しています。
※根本的に複線図の書き方が分からない方は次の記事も同時にご覧ください。
▷▷関連:「ゼロから始める複線図の書き方」
【技能試験】候補問題No.2の単線図と複線図の解説
候補問題No.2の単線図と複線図の解説です。
複線図を早く正確に書くためのコツは2つあります。
- 順番を決めて書く
- ひたすらに反復練習する
この2つを繰り返すことで複線図は素早く書けるようになります。
紙さえあれば書き放題なので、空き時間を利用してとにかく数をこなしてください。
候補問題No.2 単線図
候補問題No.2のテーマは「常時点灯のパイロットランプとコンセント」です。
- VVF1.6mm×2芯:約1300mm
- VVF1.6mm×3芯:800mm
- VVF2.0mm×2芯:250mm
- ランプレセプタクル:1個
- 埋め込み連用取付枠:1個
- 単極スイッチ(埋込形):1個
- コンセント(埋込形):2個
- パイロットランプ(埋込形):1個
- ダブルコンセント:1個
- 差込形コネクタ(3本用):2個
- 差込形コネクタ(4本用):1個
- リングスリーブ(小):3個
候補問題No.2 複線図
複線図を書く手順は全部で7手順あります。
- 単線図どおりに器具を配置
- 電源の接地側と該当する器具を接続
- 電源の非接地側と該当する器具を接続
- スイッチと該当する器具を接続
- 接続点に詳細を記入
- 電源の配線に電線の色を記入
- 残りの配線に電線の色を記入して完成
最初はゆっくりで大丈夫です。
徐々に慣れてくるので焦らずに進めていきましょう。
手順1:単線図どおりに器具を配置
まずは単線図どおりに器具を配置しましょう。
- 施工省略部分
- スイッチと器具の概要
この2つに気をつけて配置していただけたらOKです。
候補問題No.2においては次のようになります。
手順2:電源の接地側と該当する器具を接続
電源の接地側(白線)と該当する器具を接続します。
- ランプレセプタクル
- パイロットランプ
- コンセント
上記3つが該当します。
負荷の二次側が「接地側」になるためです。
実際に接続すると次のようになります。
1種類で複数の器具があるので間違えないように注意してくださいね。
手順3:電源の非接地側と該当する器具を接続
次に、電源の非接地側(黒線)と該当する器具を接続します。
- パイロットランプ
- スイッチ
- コンセント
上記3つの器具が該当します。
あとは、スイッチと器具を接続することで基本的な回路の完成になります。
ここでは次のようになっていれば大丈夫です。
手順4:スイッチと該当する器具を接続
スイッチと該当する器具を接続します。
No.2においては「イ:ランプレセプタクル」が該当します。
施工省略部分も含まれているので忘れないようにだけ注意してください。
手順5:接続点に詳細を記入
各接続部分に詳細を記入します。
実際に圧着作業を行う際にスムーズに行えるようにするためです。
圧着の刻印については、こちらの画像を参考にしてください。
この表は非常に重要なので要チェックです。
候補問題No.2の刻印においては次のようになります。
手順6:電源の配線に電線の色を記入
電源の接地側・非接地側の配線に電線の色を記入します。
ここは、色の入れ替わりが認められていない部分ですので絶対に間違えないようにする必要があります。
実際に記入したのが下の画像です。
下の画像のようになっていることを確認しながら進めてください。
手順7:残りの配線に電線の色を記入して完成
残りの電線に色を記入して複線図の完成です。
今回の問題は色の入れ替わりが発生しないので、最終確認も含めて記入するようにしてください。
候補問題No.2 完成した複線図
電線の太さは、記入箇所以外「VVF1.6mm×2芯」です。
複線図の作図としては以上になります。
他の候補問題の複線図も同じように作図していきましょう。
【補足】VVFストリッパーを使うと作業効率アップ
「安全に施工を行いたい」
「電工ナイフが扱いずらい」
「もっと早くケーブルを剥きたい」
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