電気主任技術者

【事実】電気主任技術者の人手不足は今よりも加速する【原因は5つ】

早速ですが、電気主任技術者には”人手不足”という問題があります。
電気業界全体の問題でもありますが、現在進行形で不足しているのが現状です。

人手不足には5つ原因があり、結果として1人あたりの仕事量増加につながります。もし、入社先が人手不足だった場合は、転職を始めとしたその後の計画をおいた方が賢明です。

上記のとおりです。
管理人が務めた会社も人手不足でしたが、割と深刻な方でした。今の時代、人手不足の問題は解消が難しいため、人手不足を前提として行動した方が良いですね。

こんな方におすすめの記事です
工事士 悩み
  • 電気主任技術者って人手不足なのか知りたい
  • ついでに人手不足になっている理由も教えて欲しい
  • 現在進行形で会社が人手不足なんだけどどうしたら良いか知りたい

  電気主任技術者の人手不足は今よりも加速する

電気主任技術者の人手不足は今よりも加速する

残念ながら事実です。
人手不足が加速する原因としては主に5つあります。

  • 電気設備が増加する
  • 資格取得の難易度が高い
  • 高齢化に伴う有資格者の退職
  • 退職者に対しての新規有資格者が少ない
  • 知名度が低く、魅力が伝わりにくい

上記のとおりです。
簡単にチェックしていきましょう。

  資格取得の難易度が高い

資格取得の難易度が高い

電気主任技術者として働くには資格が必要です。

  • 電験三種
  • 電験二種
  • 電験一種

代表的なのがこの3つの資格です。
少なくとも『電験三種』が仕事に必要になってきますが、それでも難易度が高いです。

下記のグラフをみてください。

電気の資格の合格率とグラフ画像
  • 電工二種【第二種電気工事士】
  • 電工一種【第一種電気工事士】
  • 電験三種

電気の代表的な資格である3つの資格の合格率を比較したグラフです。見てのとおり、電験三種だけ突き抜けて合格率が約9%と低いことが分かります。

この合格率の低さが人手不足につながります。
難易度が高いために「電気工事士の資格を活かして働けば良いや」って方が多く、電気主任技術者になろうと思う人自体が少なくなっています。

電気の保安に関する資格なので、難しいのはやむを得ないことなんですけどね…。

  電気設備が増加する

電気工作物 解説

電気主任技術者の仕事は、事業用電気工作物保安点検です。

毎年、この事業用電気工作物というのは増加しています。
結果からお話しすると、電気主任技術者の供給が追いついていないということです。

電気設備の増加に対して、供給が追いついていないために、結果として”人手不足”と言われるようになっています。

  • 東京オリンピック
  • 大阪万博

こういった大きなイベントも電気設備増加の要因です。
正直なところ、大きなイベントが開かれるということはそれだけ大きな仕事が増えるということなので、電機業界的には大変なんですよね。

  高齢化に伴う有資格者の退職

世間で問題視されている「2025年問題」が該当します。
団塊の世代」と呼ばれる人たちが退職する時代に差し掛かっている問題のことです。

「2025年問題」とは、団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達することにより、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題です。

引用:Tap-biz「2025年問題の問題点と対策

団塊の世代の方達が退職することが大きな問題です。
電気業界においては、経験と知識の豊富な世代の技術者を失うことになるので、その影響はかなり大きなものとなります。

  • 有資格者の新規採用
  • 雇用者数の増加

企業側はこういった対策を取っています。
どこの企業においても”人手不足の加速”に悩まざるを得ないということです。

  退職者に対しての新規有資格者が少ない

「団塊の世代の退職による有資格者の退職」とセットの問題です。

全国にある”電気保安協会”と呼ばれるような会社であれば、外部委託を使って仕事を請け負っています。仕組み自体は深く理解しなくて大丈夫です。

問題は、その外部委託にはいくつかの条件があることです。その1つに、

電験三種を取得してから5年以上の実務経験を積まなければいけない

というものがあります。
資格を取得しても、実務経験を満了するまでは1人前にはなれないということです。

結果として、有資格者の供給が退職者の割合に追いつけていないため、人手不足が深刻になる会社が増加するというように言われています。

  知名度が低い&魅力が伝わりにくい仕事

これがも意外と大きな要因です。
子供の頃に”電気主任技術者になりたい”って思ってた方いますか?

要するに、知名度がなく魅力が伝わりにくいため、そもそもとして職業の存在が認知されにくいのも原因の1つです。

特に、仕事上『表立って行う仕事』でもないです。
電気設備は建物内にあることもありますし、人目のつかないところに設置してあることがほとんどです。

知識と技術を両立させて行える仕事ではあるので個人的には好きなんですけどね…。

こういった知名度の低さと最初に登場した資格の難易度の高さも合わさって、電気主任技術者を目指す人が少ないというのも電気業界の大きな問題の1つです。

  補足:電気主任技術者は”安定”しているのが魅力

ここまで見ると、「電気主任技術者って思ったよりも就くメリットがないんじゃないか」といったように思う人がいるかもしれませんが、それについては”No”です。

他の仕事と比べ、安定してこれからも残る仕事と言い切ることができます。

理由は大きく3つあります。

  • 電気設備が増加しているから
  • 法律が定められているから
  • AI技術に変えることができないから

上記のとおりです。
特に、AI技術が進歩するこれからの時代で生き残るのって割と大きなメリットになるんですよね。

電気主任技術者に関しては、電気事業法にて設置が義務づけられていますし、人間に付加価値のある仕事なのでAIを使うことはあっても奪われることはありません。

加えて、電気設備は増加しているので、どんどん需要は高まっています。

こういった、”安定”の面が電気主任技術者の何よりの強みと言えますね。

関連▷▷【朗報】電気の仕事は10年後も生き残る
関連▷▷ 電気主任技術者とは?今後の需要について

 【経験談】電気主任技術者の人手不足を肌で感じた話

 【経験談】電気主任技術者の人手不足を肌で感じた話

僕自身、電気の会社で働いた経験があります。
電気主任技術者として、設備の点検を中心とする仕事です。

そこの会社でも、人手不足の問題はありました。
人手不足になったらどうなるかというと、答えは凄くシンプルですね。

1人あたりの仕事量が増えます

これだけです。
1番シンプルどうしようもない結果になります。

先ほど、ちらっと登場した”電気保安協会”と名の付く会社では、外部委託にて仕事を請け負っているといった話をしました。

もう少し細かく説明すると、1人の点検者が何件かの電気設備の電気主任技術者となって設備を点検しています。その点検者が何人もいる会社といった感じです。

ただ、人手不足になると1人あたりの件数が増えます。
限界が決められてるとはいえ、それに近づくのは中々にシビアです。

そういった問題を実際に体験しましたし、自分以上に忙しい状況になっている点検者というのを何人も目にしてきました。

それだけ、人手不足は進行しているということです。

  注意:仕事自体が大変と言うわけではない

ここで1つ注意していただきたいことがあります。
確かに、仕事量は増えましたが『1つの仕事がすごく大変というわけではない』です。

電気主任技術者の仕事は主に点検です。
はっきり言って、他の現場職と比べると筋力も体力も必要ありません。

一部の点検では、試験器を運んだり電柱に昇降したりする場合もありますが、それでも他の仕事と比べると全然マシな方です。

点検は割と楽しかったりしますよ。
責任は重大ですが、色々な電気設備見れますし、車での移動時間は会社からの監視の目が外れるので正直、気が楽です。

ただ単純に、人が足りていないだけなんです。
それ以外の部分を見ると、凄くやりやすい仕事だと思います。高卒とか関係無く、資格さえあればやっていける職業でもあるのでオススメです。

これからの時代、電験三種を取得して仕事に就こうと考えているのであれば、”実務経験満了後”の設計は絶対に考えておいた方が良いですよ。

  入社した会社が人手不足だった時に取るべき行動

入社した会社が人手不足だった時に取るべき行動

「期待して入った企業が人手不足だった」
「思ったよりも重労働で思ってたのと違っていた」

これらは、期待していた分、返ってくる反動も大きいです。
入社先が人手不足だった際に、取るべき行動は主に3つあります。

  • メンタルケア
  • 転職する
  • 退職する

上記の3つです。
この記事の中でも、最重要の項目になるため、より細かく深掘りしていきます。

  その1:メンタルケア

まず第1に”メンタルケア”です。
全年齢対象ですが、特に20代前半の方は要注意です。

20代のうちは、仕事を入れられることが多いです。
中には休日出勤や深夜出勤をしなければいけないこともあるでしょう。そういった際には、しっかりと自分に休養を取ってあげてくださいね。

  • 休みが取れない
    ⇒週1取れたら良いほう
  • 休日・深夜出勤が多い
    ⇒時間外が溜まりまくり
  • 上層部が暴君
    ⇒現場を知らない上層部の指示がきつい

人手不足だとこの3つに苦しめられることが多いです。
ただ、「実務経験を5年間積むまでは辞められない」といった考えから、無理にでも我慢しようとします。

その結果、鬱病であったり、身体を壊したりといった原因になるので”メンタルケア”は十分に心がけるようにしてください。

  その2:転職する

その2:転職する

その2。”転職”です。
今の時代、転職するのは割と珍しくありません。この業界の20代の方は、38%~58%の割合で転職を経験しているというデータがあります。

参照:デューダ「転職活動の実態調査」

  • 実務経験を積んで転職
  • 資格を活かして転職
  • 若さを活かして転職

転職のスタイルとしてはこの3つです。
上記のうち、”2つ以上”組み合わせられると転職は割とイージーです。

   実務経験を積んで転職

スタイルその1。実務経験を積んで転職です。
実務経験は、電験三種であれば5年以上を満了しておくことです。

これが影響力No.1の転職ですね。
企業は、実務経験を満了している人材を1番欲しているので、実務経験を満了しているだけでほぼ採用が確定したようなものです。

正直、転職先の企業はある程度選べると思います。
加えて、資格もある程度取得している20代であれば文句なしです。

  • 年収
  • 休日
  • 仕事スタイル

どれを重視しても構いません。
自分が大切にしたいものを1つ決めて、求人票をチェックしてみましょう。

関連▷▷電気主任技術者に強い求人・転職サイト3選
関連▷▷電気系に強い転職サイト・転職エージェント3選
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   資格を活かして転職

スタイルその2。資格を活かして転職です。
ここで言う資格は、最低でも”電験三種”以上の資格のことです。

電気業界は”学歴”よりも”資格”です。
電験三種を取得するのにも、2・3年かかる人はかかります。最低でも1年以上時間を必要とします。

企業としては、その1年を実務経験として積んで欲しいというのが正直なところなので、資格を持っているだけでかなり有利になります。

加えて、若さもあれば転職活動は有利に進んでいくでしょう。
以下の記事で、自分の推定年収や市場価値が分かるので、もしよろしければご覧ください。簡単にできて視野も広がるので面白いですよ。

関連▷▷自分の”市場価値”が分かる診断サイト3選

   若さを活かして転職

スタイルその3。若さを活かして転職です。
今のご時世、若いだけで価値があります。期間限定の市場価値ですね。

  • 20代の未経験者
  • 50代の未経験者

企業側としてどちらを採用したいかは言うまでもないでしょう。

若いということは、技術者としての育成が余裕で間に合うということになるので、経験が浅くても転職活動の武器になります。

もし、実務経験とかを満了していないのであれば、その若さを利用して転職しましょう。加えて、電験三種を取得していれば、未経験者でも求人は見つかります。

一度、求人 or 転職サイトで色々な企業の求人をチェックしてみましょう。

関連▷▷電気主任技術者に強い求人・転職サイト3選

  その3:退職する

その3:退職する

1回退職するのもOKです。
しばらく休養して、その後に転職なり独立なりを考えましょう。

管理人も1回退職して、5か月間ニートしました。
最初は社会人モードが残って落ち着けませんでしたが、今では自分の考えを見直して新しい道を進むことができています。(普通に良い経験になるのでオススメです)

「実務経験が必須だから」と無理に自分を追い詰める必要はありません。それで、自分の健康を害していては元も子もありませんよ。

1度、ゆっくり休める環境と時間を作ってみてはいかがでしょうか?

ただ、借金なんかは危険なのでNGですよ。

  さいごに

記事の要点をまとめます。

  • 人手不足の原因
    その1:
    資格が難しい
    その2:電気設備の増加
    その3:団塊の世代の退職
    その4:新規有資格者の減少
    その5:魅力がなく、地味な仕事
  • 入社先が人手不足だった時の行動
    その1:
    メンタルケア
    その2:
    転職する
    その3:
    退職する

いかがでしたでしょうか?
さいごに、この記事の結論を述べて終了です。

電気主任技術者は人手不足に悩んでいますが、高卒でも安定していて他の仕事よりも体力的に楽な部分が多い職業です。ただ、仕事量が多くなった時のために、その先のことを考えて行動しておいた方が絶対に良いですよ。

これがこの記事の結論です。
地域関係無く、電気業界に携わろうとしているすべての人に言えることです。

10年先とまでは言いません。
ただ、1・2年ぐらい先のことは常に考えて行動しておいた方が良いですね!

そのときは、記事に書かれてある内容を1つでも実践していただくと幸いです。

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