エネルギー管理士の「総合管理及び法規」は電験三種と関連性の薄い課目です。そのため、電験三種を勉強している人手も新たに多くの知識を身につける必要があります。
ただ、合格が難しいというわけではないです。
参考書を使用しながら過去問題をしっかりと解くことで、十分に合格を狙うことができるためです。
この記事では「総合管理の合格率を上げる勉強法」を紹介していきます。
- 前半:過去の問題例と特徴
- 後半:勉強方法とポイント!
ざっくりとこんな感じです。
3分程度で読み進めることができるのでさっそく見ていきましょう。
総合管理及び法規の出題傾向
- 出題範囲
- 過去問題
- 課目の特徴
「総合管理及び法規」の中のこれら3つを確認していきましょう。
総合管理の出題範囲
総合管理の出題範囲は次のとおりです。
- エネルギーの総合管理
- エネルギーの合理化等に関する法規及び命令
上記の範囲です。
法律関係の課目というだけあって文章問題が多めの印象を受けますね。
割合的に言うと「文章問題:計算問題=7:3」といった感じです。
語句問題を中心に出題してくるため、要点を抑えていないと細かい失点を重ねることに繋がります。
「正答率60%」が合格ラインのこの資格では、結構な失点となります。
総合管理の過去問題
総合管理の問題項目は次のとおりです。
- エネルギーの使用の合理化等に関する法規及び命令
- エネルギー情勢・政策、エネルギー概論
- エネルギー管理技術の基礎
全3項目で出題されます。
省エネルギーセンターにて掲載されている平成29年度(2017年度)の問題を参考に見ていきましょう。
エネルギーの使用の合理化等に関する法規及び命令
エネルギー情勢・政策、エネルギー概論
エネルギー管理技術の基礎
過去問から見る総合管理の特徴
この課目は基礎的な問題を問うてくることが多いです。
そのため、「覚える内容が多くあるだけで1問1問の難易度が高いわけではない」といった特徴があります。
これが、この課目を攻略するうえで1番知っておくべき事実です。
特に「管理技術の基礎」の項目は基礎ばかりの問題が多いです。この項目で一気に稼ぐことができれば、合格はそう遠くありません。
また、それぞれの項目を更に細かく見てみます。
- エネルギーの使用の合理化等に関する法規及び命令
⇒文章問題:計算問題=9:1 - エネルギー情勢・政策、エネルギー概論
⇒文章問題:計算問題=8:2 - エネルギー管理技術の基礎
⇒文章問題:計算問題=3:7
このような特徴があります。
この課目は「電験三種と比較して、唯一、関連性の薄い課目」です。
新しく覚えなければいけない部分も多く勉強もコツコツ継続する必要があります。
ただ「エネルギー管理技術の基礎」の課目においては話が別です。電験三種に合格または科目合格しているだけの実力がある方であれば、過去問を10年分解くだけでおおよその点数を稼ぐことができます。これは、管理人の実体験です。
総合管理及び法規の効率的な勉強法
「総合管理及び法規」の効率的な勉強法についてです。
結論からお話しすると、ポイントは3つです。
- 過去問で知識の引き出しを増やす
- 暗記項目は「就寝前」と「起床後」
- 単位まで勉強する
サクッと見ていきましょう。
過去問題で知識の引き出しを増やす
法規の過去問を3年分くらい解くと「過去問と類似した問題が多く出題されている」ことが分かります。
そのため、何回か慣れてくると問題になれてくるはずです。
「この問題は正解したのにこっちの問題は間違えた」
こういった問題を克服し続けていきましょう。
この分野に関して言えば、出題範囲が限られているため、同分野で間違えた問題を克服し続けていけば解ける問題の幅がかなり広がります。
種類が違うだけで解き方はさほど変わらない
こういった問題が本当に多いです。
過去問題を10年分解いて知識の引き出しを増やしてください。
※ おすすめの問題集
▷▷関連:おすすめの参考書と問題集
暗記項目は就寝前と起床後
- エネルギーの使用の合理化に関する法規及び命令
- エネルギー情勢・政策、概論
この2項目は暗記要素が強いです。
暗記法としては「エビングハウスの忘却曲線」基づいた勉強がオススメです。
このようなグラフです。
これは、「人間の記憶の定着率を表したグラフ」になります。
- 1時間後
- 1日後
- 1週間後
- 1ヶ月後
復習するタイミングはこの頻度でOKです。
これに加えてもう一つ知っておきたいのが「暗記をするタイミング」です。
- 就寝1時間前
- 起床後すぐ
結果としては、このタイミングがベストです。
世間では「レミニセンス効果」(名前は覚えなくてOK)などと呼ばれたりしており、勉強に活用されています。
管理人も実際にこれを活用して試験勉強をしました。効果はかなり感じます。何より、勉強に集中しやすい(雑念が沸かない)ので短時間で質の良い勉強をできたなって思いますね。
日中、仕事なんかで忙しい方には特にオススメです。
「短時間で質の良い勉強」を実現するために、この知識は必ず活用してくださいね。
単位まで勉強する
- 単位だけの計算問題
- 解答の単位換算
この課目の計算問題はこういった項目が問われます。
また、計算問題だけ解答を直接記入する方式のため「単位が間違っていることに気づかない」ことが多いです。その際に、単位が非常に重要になってきます。
- 与えられた情報の単位
- 解答する項目の単位
注目する単位はこの2つです。
例:【kW】⇒【MW】
こういった可能性があるので十分に注意してください。
さいごに
- 文章問題:計算問題=7:3
- 1問1問が難問というわけではない
- 新たに勉強するのは2項目
- 過去問題で知識の引き出しを増やす
- 暗記は「就寝前」と「起床後」
- 単位に注目して解答する
この課目は、対策次第で合格は難しくありません。
長期間コツコツと勉強を維持できるか?
必要な条件はこれだけです。
一見、簡単に見えるかもしれませんが、これを出来る人は意外と多くありません。1ヶ月以上継続する必要があるためです。
- 学校が終わってから勉強
- 仕事が終わってから勉強
どちらもプライベートの時間を削っています。
そのため、どうしても抵抗を感じてしまいやすいんですよね。「今日は疲れたからYoutube見よう!」みたいに誘惑にすぐ負けてしまいます。
勉強を続けるコツとしては少しずつ始めてみることです。
「就寝前」と「起床後」
この2つをいきなり始める必要はありません。
どちらか始めやすい方を選択して1つずつ初めて見ましょう。
0⇒1の状態を作ることが大切です。